毎年夏休みシーズンになると何かしら妙なものを作っているこの特集記事ですが、今年は株式会社ビーワークスが提供する”なめこ”シリーズ最新作「なめこの巣」(iOS/Android)に登場するアイテム「かっこいい石」を作ってみました。
「なめこの巣」とは、“巣”で生活するなめこたちを観察しながら一緒に巣づくりを楽しむ”巣づくりシミュレーションゲーム”です。これまでの同シリーズは、原木に生えてくる様々な「レアなめこ」を収穫して図鑑を埋める放置系コレクションゲームでしたが、本作はプレイヤーがなめこの生態を研究する“なめこ研究家”となり、自分の巣を持つことになったなめこの男の子「タケル」のパートナーとなって巣作りを手伝い、タケルや彼の仲間たちをサポートしていきます。
これが現在の私の「巣」。従来のシリーズでは図鑑の説明文くらいしか情報がなかったレアなめこ達が、本作では固有の「名前」「職業」「役割」「得意なこと」といった個性を持ったキャラクターとして登場し、それぞれが巣の中で交流し生活を送ります。巣の中にはいろいろな役割を持った施設を建てることができ、さらに施設から生産されるアイテムを販売したり、それらを材料としてまた別のアイテムや施設を作ったりすることも可能。巣の中をインテリアアイテムで装飾したり、帽子やアクセサリーなどでなめこを着せ替えたりといったカスタム要素も盛り込まれています。特に私はプレイし始めた頃よりなめこの着せ替えにはまっており、初期には「いかにくだらないコーディネイトにするか？」を試行錯誤したものです。
眼鏡＆鍋をかぶってみる。
猫耳カチューシャ＆アイマスク。
モフモフな2匹。
仮面など凝ったデザインのアイテムは一部課金（なめこ栽培家の間では”課菌”）ですが、そんなにガツガツした感じではないので従来シリーズの雰囲気は損なわれていません。
で、ここで一つ気になっているアイテムがあります。それは初期の重要アイテムである「かっこいい石」です。これは「なめこの巣」で一番最初に出てくるペンダント状のアイテムで、まずこれをたくさん作ることからゲームがスタートします。ただこのアイテム、アイコンやスタート画面にこそ「首から下げた状態のなめこ」が出てくるのですが、実際にこれを着せ替えアイテムとして使うことはできないのです。
アイコンでもスタート画面でも「かっこいい石」を首から下げた普通なめこが登場していますが…
実際の「かっこいい石」は生産アイテムで、最初に建設できる施設「手作り工房」の”オヤカタ”（施設の担当者的なめこ）である「ばぁちゃん」がせっせと作っています。これは「目標」や「お願い掲示板」（ミッションのようなもの）で消費したり、別のアイテムを作るための材料として使うことはできても、これ自体を着せ替えアイテムとして使うことはできません。
せっかくメインビジュアルに使用されているのになめこに着けられないなんてもったいない……ということで実際に「かっこいい石」を作ってみました！実物のアイテムとして作って自分が持っているなめこに着けさせれば”リアル着せ替え”が可能になりますからね。
材料はこちら↓
これまでのハンドメイド系記事でも散々使っているいつものダイソー製「万能エポキシパテ」です。これはパッケージの写真にあるとおり、もともとはヒビや穴、へこみなどを埋めて補修するためのDIY用品で、使う分だけ切って練ると化学反応で5分程度で固まる粘土みたいな素材です。硬化した後はカッターで削ったりヤスリやサンドペーパーで磨いたり、上から色を塗ったりすることができるため模型用の素材としても非常に使いやすいです。しかもダイソーで売っているので100円。ちなみに隣にある紐もダイソーで100円で売られていたアクセサリー資材で、細さも色もちょうど良い感じでした。
まず手始めに、東京駅地下の「なめこ市場」で販売されている「レアなめこぬいぐるみ」の普通なめこ（通称：インスタなめこ）を目安に万能エポキシパテでざっくりとした「かっこいい石」の形を作ります。後から削って成型するので気持ち大き目に作ります。
万能エポキシパテが硬化したら、正確な形が出せるようにボールペンで何本かガイド線を引き、これを基準にデザインナイフや棒ヤスリで少しずつ削って「かっこいい石」の形に近づけていきます。
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デザインナイフ【74020】 【税込】 タミヤ [T 74020 デザインナイフ]【返品種別B】【RCP】
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タミヤ 74104 クラフトツール ベーシックヤスリセット (細目ダブルカット)（V3639)
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ざっと表裏から見たときの形を出したら…
横の断面にもガイド線を引き…
両面からエッジを立てていきます。ただ元の絵を見ると、ごく普通の石を削って作った感じに見えるので、黒曜石を磨いたような”刃物”みたいな鋭いエッジにはせずほどほどのところで止めておきます。
紐を通す部分との段差も削り全体的になめらかにしたところ。ここまでくると完成形が見えてきました。
真ん中がちょっと窪んでいるのがこのアイテムのポイント。最終工程として両面の中央からエッジにかけてゆるく削って窪ませます。
「かっこいい石」の形ができたら、模型の下地修正用の「ラッカーパテ」をラッカー薄め液で溶いて液体状にし、使い古しのパサパサした筆で敢えて梨地になるよう粗く塗って石っぽい質感にします。なんかこの段階で既に石っぽく見えませんか？
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Mr.うすめ液（中） 【税込】 GSIクレオス [グンゼウスメチユウ]【返品種別B】【RCP】
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穴を開けて試しに紐を通してみましたが、アイコンやスタート画面にあるような通し方では「かっこいい石」が真横になってしまい、うまく正面を向いてくれないことが分かりました。
とりあえず石っぽい質感で塗装して…
紐の始末をどうするか検討したところ、最終的にこれが一番収まりが良いとの判断に至りました。ゲーム内のデザインとはちょっと異なりますが今回はこれでいきます。
ただ、紐をなめこの鉢周りに合わせて結んでしまうと…
このように、首（？）を通した後に思いっきり紐の長さが余ってしまします。なめこって結構鉢周りと胴周りのサイズの差がありますね。
そこで、ちょうど良いサイズのプラスチックビーズに紐の両端を通して後ろで紐の長さを調節できるようにしました。これにて完成です！
ついでに、全長45cmのなめこぬいぐるみ用の「かっこいい石」も作ってみました。このサイズのなめこぬいぐるみの鉢周りは人間の大人の頭と同等もしくはそれ以上なので、人間がアクセサリーみたいに着けることもできます。
それでは完成した「かっこいい石」を実際になめこ達に着けて作品写真を撮ってみましょう！
これはテレビアニメ「なめこ～せかいのともだち～」の「なめこ君」の45cmプライズぬいぐるみ。なめこ君が「かっこいい石」を持つのはゲーム内では（今のところ）あり得ないことなので、実物ならではの組み合わせです。
んふんふ！（僕のかっこいい石もできたよ！）
んふ！（いいね！）
こんな感じで手持ちのなめこぬいぐるみにピッタリサイズの着せ替えアイテムがあると、ゲームの再現ができたりインスタ映えする「ぬい撮り（ぬいぐるみの撮影）」ができるようになります。ここまで手間暇をかけなくても、「なめこの巣」にはネクタイやリボン、スカーフなど比較的作りやすそうなアイテムがいくつかあるので、それを実際に再現してみるだけでもかなりぬい撮りのバリエーションが広がります。皆さんも是非ハンドメイドで楽しいぬい撮りライフを！
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