株式会社朝日新聞社が、取材現場の様子を臨場感溢れる映像で実感できるスマートフォン向けVRアプリ「NewsVR」をリリースした。ダウンロードは無料(iOS/Android)。現在、過激派組織「イスラム国」（IS）の拠点となり荒廃したイラク北部の都市モスルで特派員が撮影したVR動画を公開している。
「NewsVR」は、ニュースに特化したスマートフォン用のVR視聴アプリで、市販VRビューワーがなくても楽しめる一眼モードと、ビューワーを用いた没入感の高い二眼モードを選択可能で、ユーザーは朝日新聞のフォトジャーナリストや特派員らが撮影したVR動画とパノラマ静止画が整理して表示され、ジャンルごとにコンテンツを選んで視聴することができる。
イラク北部モスルの独占VR動画は、戦闘が終わりに近づいているとはいえまだ危険の残る地域で杉本康弘機動特派員が撮影したもの。このほかにも動物や虫の視点のVR動画「いきもの目線」、東京・渋谷駅地下広場のVR動画、平昌五輪の会場のパノラマ静止画など、VR動画とパノラマ静止画約40本を公開している。VR動画は1本1～2分程度の長さで、今後、定期的に「ニュース」「カルチャー」「スポーツ」などのコンテンツを増やしていくという。さらに今年秋には、同社主催で「朝日VRアワード」(仮称)を開催し、一般からVRコンテンツやVRをいかした新たなアイデアを募る予定とのこと。
