私は英BBCの「TopGear」という車バラエティ番組がムチャクチャ好きです。
日本でもBSフジにて放送中 http://www.bsfuji.tv/topgear/
BSフジで放送されている日本版放送は毎回見ているし日本版DVDも持っているし、Youtubeに開設されているオフィシャルチャンネルだってちゃんと登録してチェックしてます。最近ニコニコ動画にBBCのオフィシャルチャンネルが開局されましたが、TopGearの公式動画もたくさんUPされて嬉しい限りです。
このTopGear、最新の車を紹介するレビューやハイクオリティな走行映像、有名人をゲストに招いたタイムアタックレースなどが楽しめるのですが、真の面白さは「これが公共放送の番組か?」と目を疑うような”おバカ企画”をほぼ毎回行うところにあります。車を水陸両用車に改造してドーバー海峡海上横断レースをやってみたり、イギリス軍全面協力のもと車で銃撃戦や演習に参加してみたり、激安のポンコツ車にアホな魔改造を施して様々な”チャレンジ”をしたりと腹筋崩壊必至の企画がてんこ盛り。また公共放送でスポンサーに気を使う必要がないため、気に入らない車やメーカーを一切の遠慮無くこっぴどく扱き下ろし、強烈な皮肉を浴びせるスタイルも魅力の一つです。例え母国イギリスのメーカーであってもダメな車は徹底的に切り捨てます。
ちなみにこの番組、ソーシャルメディアや最新技術のプロモーション活用に積極的で、ありとあらゆるソーシャルメディア上に公式アカウントを開設し、スマホ向けアプリをリリースしたり、DVDの販促にARを利用したり、既存のソーシャルゲームとタイアップを行ったり、さらにTopGearオリジナルのソーシャルゲームをリリースしたりと、およそ考えつく限りのプロモ活動を行ってきました。それらの中でも、この番組の”おバカ”さを最も体験できるのがこのiOS向けゲームアプリ「Top Gear: Stunt School Revolution」です。
これは、TopGearに実際に登場したおバカな改造車を操作して現実ではあり得ないシチュエーションのスタントがプレイできるというゲームです。車関係のゲームというと大概はレース物なのですが、これはただひたすらしょーもない車でスタントし続けるだけ。一応「STUNTS」と「CHALLENGES」の2種類がありますが基本的にはゲームの内容はどちらも同じです。ただ「STUNTS」には世界中のコースを巡るという要素があります。
なんだこれ?
いきなり最初からこんな車が…。「SUPERCAR FLIGHT」という渓谷に作られたジャンプ台から大ジャンプするスタントですが、車の後ろに翼とジェットエンジンが。
後ろから見るとそのシュールさがより如実に分かります。もう本当に”飛ぶ”感じです。
そして当然ながら最初のうちは失敗しまくります。なお、スタントコース以外の周囲の風景もしっかり作り込まれていて普通に美しいゲームなのですが、だからこそおバカな車の走りっぷりとそれが爆発炎上する様子に何ともいえない可笑しさがこみ上げてきます。
見事クリアすると次のスタントコースが開放されます。またクリア時のスコアをFacebookとTwitterに投稿でき、AppleのGame Centerにも対応しています。
車の操作は至って簡単。端末の傾きでハンドリングし、画面右下にあるブレーキとアクセルをタップしてスピードを調節します。
で、次に出てきた車はこれ。
だからなんだこれ?
このスタントは「グランドピアノを屋根に積んだまま一回転できるかな?」というスタントなのですが、できるか!!
とは言えクリアしないと他のスタントにチャレンジできません。もうアクセルベタ踏みで突っ込みます。
まあ当然のごとく失敗して爆発炎上。爆発エフェクトも結構派手です。
何十回かプレイした後やっとクリア!ちなみにクリアするごとに”ご褒美”としてゲーム内通貨のナットが貰えます。このナットは車のパーツをレベルアップする時に使います。
次に出てきた車はキャンピングカー。ちなみにキャンピングカーはTopGearでは何度も無茶な特集の際に使用される(そして最後に大破する)ネタ的な車です。前述のとおり、このゲームに登場する車は全て実際に番組内に登場したものばかりなので、既に番組を見た人は「あ!これあの特集に出てたやつwwwww」と2倍楽しめます。
他にも…
屋根に牛の死体を乗せながら障害物をよけてみたり…
屋根にカヌー、フロントに雪よけ、ドアに翼を付けて大ジャンプしたり…
空気抵抗ありまくりなので何度やっても成功しない。
サイドにマットレスを縛り付け、後ろにホバークラフトのプロペラを付け、その他様々な謎パーツを取り付けてもはや意味不明な物体と化したキャンピングカーで橋を飛び越えようとしてみたり…
成功するわけがない。
…と、もう説明するのもアホらしくなるくらいカオスなスタントコースが次々と登場します。ただ稀に魔改造されていない車も登場するので、純粋に車の操作を楽しむこともできなくはありません。
なお、ゲームプレイはチケット制になっており、1回のログインにつきプレイできる回数はチケット15枚分(つまり15回)までと決まっています。チケットを使い切ってしまった後は4分待つごとに1枚回復していきます。
どうしてもすぐに遊びたい場合は課金でチケットを購入可能。ちなみにゲーム内の仮想通貨は番組のマスコットキャラクター的な覆面ドライバー「The Stig(スティグ)」にちなんで「Stig Dollar」といいます。
…とまあこのように「Top Gear: Stunt School Revolution」ははっきり言ってバカゲーです。しかしグラフィックはフル3DCGで非常に美しく操作も簡単なので「なんかお手軽におバカっぽい”絵”が見れるゲームがやりたいな」という時にはピッタリなゲームアプリと言えます。しかも番組のプロモーション用アプリなのでダウンロードは無料!ということで車好きな方にもバカゲー好きな人にもオススメできるタイトルです。
Top Gear The Challenges 6 (トップギア チャレンジ)
by G-Tools