6月4日（金）、東京・品川インターシティにて、携帯向けポータルサイト「モバゲータウン」を運営する株式会社ディー・エヌ・エー（DeNA）がソーシャルゲームデベロッパーを対象にしたカンファレンスイベント「モバゲーオープンプラットフォームForum2010」を開催した。
同イベントは昨年10月に続きこれで2回目だが、前回よりはるかに多くの参加者が集まり満席となってしまい、急遽会場後方から脇まで立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。その熱気が少しでも伝われば幸いだ。
■X-device X-border
冒頭、まずDeNA代表取締役社長兼CEOの南場智子氏がオープン化が予想以上に成功していることを報告。PV（ページビュー）は他の主要携帯SNS「mixiモバイル」と「モバイル版GREEモ」を大きく引き離し、モバゲータウン内の仮想通貨「モバコイン」の売上も右肩上がりに伸びている。今年1月27日に本格的にオープン化して以来、5月31日現在で提供パートナー数は102社でゲームタイトル数は241。南場氏曰く、既にこの中から月間売上が1億円を超える企業も複数現われているという。
そして南場氏は、今後の展開として「X-device（クロスデバイス）」「X-border（クロスボーダー）」という2つキーワードを提示した。「X-device（クロスデバイス）」は、アカウントの共有や多言語対応などの環境を整備し、携帯・PC・スマートフォン・タブレットといった複数のデバイスの違いを超え、どんな環境でもソーシャルゲームをプレイできるようシームレス化を目指すというもの。特に日本国内向けの施策では、今年4月に発表された「Yahoo!モバゲー」がキーとなっている。これについて南場氏は「なぜこれまで日本でだけPC向けのソーシャルゲームが携帯向けほど流行っていなかったのか？それはYahoo!Japanとモバゲーが組んでいなかったから」と語った。
また「X-border（クロスボーダー）」とは、文字通り国境を越えて世界展開を行っていくというもの。同社では今年5月にiPhoneとiPad向けにゲームポータル「Mini Nation」と人気ソーシャルゲーム「怪盗ロワイヤル」の英語版「Bandit Nation」をリリース。既に双方とも人気アプリランキングに登場するほど好評を得ている。今後は、より海外のスマートフォンや中国の携帯市場でも日本と同様にモバイル向けソーシャルゲームがプレイできるよう海外進出を進めていくという。
■もう「ヤバゲー」でＯＫ
続いてヤフー株式会社代表取締役社長の井上雅博氏が登壇し「Yahoo!モバゲー」について語った。尚、4月のリリース時には「Yahoo!モバゲー」の後ろには（仮）が付いていたのだが、今回晴れて（仮）が取れて正式名称となっているこれについて井上氏は「Yahoo!モバゲーは略すと”ヤバゲー”になるためずっと（仮）が付いていましたが、もう諦めました（笑）。この名前で皆さんに大いに親しんで頂きたい」と語った。
井上氏曰く、海外のソーシャルゲーム市場は2009年時点で10億ドル、2010年には15億ドルに到達するほど成長しており、今後も高い成長率が見込まれる。そのうちアメリカ、イギリス、中国のソーシャルゲーマーのほとんどがデスクトップ若しくはノートPCでプレイしており、携帯の占めるシェアはほんの僅か。しかし日本ではソーシャルゲーム=携帯ゲームというほどモバイルでのプレイが主流になっているという。
だが井上氏は「日本にも潜在的にPC向けソーシャルゲームの市場がある」と分析。現在の携帯向けソーシャルゲームは10～20代の若者がメインとなっているが、海外では30～40代以上と大人のユーザーがメインとなっている。年齢層が高くなればそれだけ1人当たりのゲーム内で課金できる金額も大きくなるので、もし日本でもPC向けソーシャルゲームが普及すれば新たな市場が生まれる。そこで今回のYahoo!Japanとモバゲーの提携が決まったそうだ。
(2)へ続く
株式会社ディー・エヌ・エー
http://www.dena.jp
Yahoo!Japan
http://www.Yahoo.co.jp/
関連記事：
【レポート】モバゲーオープンプラットフォームForum2009
■X-device X-border
冒頭、まずDeNA代表取締役社長兼CEOの南場智子氏がオープン化が予想以上に成功していることを報告。PV（ページビュー）は他の主要携帯SNS「mixiモバイル」と「モバイル版GREEモ」を大きく引き離し、モバゲータウン内の仮想通貨「モバコイン」の売上も右肩上がりに伸びている。今年1月27日に本格的にオープン化して以来、5月31日現在で提供パートナー数は102社でゲームタイトル数は241。南場氏曰く、既にこの中から月間売上が1億円を超える企業も複数現われているという。
そして南場氏は、今後の展開として「X-device（クロスデバイス）」「X-border（クロスボーダー）」という2つキーワードを提示した。「X-device（クロスデバイス）」は、アカウントの共有や多言語対応などの環境を整備し、携帯・PC・スマートフォン・タブレットといった複数のデバイスの違いを超え、どんな環境でもソーシャルゲームをプレイできるようシームレス化を目指すというもの。特に日本国内向けの施策では、今年4月に発表された「Yahoo!モバゲー」がキーとなっている。これについて南場氏は「なぜこれまで日本でだけPC向けのソーシャルゲームが携帯向けほど流行っていなかったのか？それはYahoo!Japanとモバゲーが組んでいなかったから」と語った。
また「X-border（クロスボーダー）」とは、文字通り国境を越えて世界展開を行っていくというもの。同社では今年5月にiPhoneとiPad向けにゲームポータル「Mini Nation」と人気ソーシャルゲーム「怪盗ロワイヤル」の英語版「Bandit Nation」をリリース。既に双方とも人気アプリランキングに登場するほど好評を得ている。今後は、より海外のスマートフォンや中国の携帯市場でも日本と同様にモバイル向けソーシャルゲームがプレイできるよう海外進出を進めていくという。
■もう「ヤバゲー」でＯＫ
続いてヤフー株式会社代表取締役社長の井上雅博氏が登壇し「Yahoo!モバゲー」について語った。尚、4月のリリース時には「Yahoo!モバゲー」の後ろには（仮）が付いていたのだが、今回晴れて（仮）が取れて正式名称となっているこれについて井上氏は「Yahoo!モバゲーは略すと”ヤバゲー”になるためずっと（仮）が付いていましたが、もう諦めました（笑）。この名前で皆さんに大いに親しんで頂きたい」と語った。
井上氏曰く、海外のソーシャルゲーム市場は2009年時点で10億ドル、2010年には15億ドルに到達するほど成長しており、今後も高い成長率が見込まれる。そのうちアメリカ、イギリス、中国のソーシャルゲーマーのほとんどがデスクトップ若しくはノートPCでプレイしており、携帯の占めるシェアはほんの僅か。しかし日本ではソーシャルゲーム=携帯ゲームというほどモバイルでのプレイが主流になっているという。
だが井上氏は「日本にも潜在的にPC向けソーシャルゲームの市場がある」と分析。現在の携帯向けソーシャルゲームは10～20代の若者がメインとなっているが、海外では30～40代以上と大人のユーザーがメインとなっている。年齢層が高くなればそれだけ1人当たりのゲーム内で課金できる金額も大きくなるので、もし日本でもPC向けソーシャルゲームが普及すれば新たな市場が生まれる。そこで今回のYahoo!Japanとモバゲーの提携が決まったそうだ。
(2)へ続く
株式会社ディー・エヌ・エー
http://www.dena.jp
Yahoo!Japan
http://www.Yahoo.co.jp/
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