現代アーティストの小松美羽さんが手掛けたVR作品「祈祷=INORI」が第76回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門コンペティション作品として正式招待されることが決定した。このVRインタラクティブ作品はHTC CORPORATIONと小松さん、台湾の著名音楽プロデューサーKay Huang(黃韻玲)さんの三者によって共同製作されている。
「祈祷=INORI」は、没入型デジタル環境を通して小松美羽さんのインスピレーションが形成する精神の過程を可視化した作品。彼女のシグネチャーともいえる「見えない世界の神獣たち」が色彩豊かに生き生きと動き、跳ね、体験者は神獣に導かれ小松さんのインスピレーションが形成する精神世界へと誘われる。視覚、聴覚、触覚、嗅覚など複数の感覚を体験することで、作品のメッセージである“天地の神々への称賛”と“宇宙万物への思いやり”を仮想空間の旅を通じて感じ取ることができる。
なお、同作品はヴェネツィア国際映画祭において日本の現代アーティストが手掛けた初のVRノミネート作品となる。