DESKWORKSが開発中のスマートフォン向けRPG「RPGタイム!~ライトの伝説~」は、今夏リリース予定ながら、既に多くの国内外のゲーム系&メディア系アワードを受賞しまくっている期待の話題作です。本作の何が高く評価されているのか?それはこのゲーム画面を見れば一目瞭然でしょう。
本作は、主人公の小学生がノートに鉛筆で描いた「RPGごっこ」がそのままゲームとして動き出す“超大作RPG”です。ノートの質感、鉛筆で手描きした温かみのあるグラフィック。そこら辺にある文房具や日用品をもゲームのUIにする創意工夫。そんなアナログでDIYな雰囲気がワクワク感を演出しています。かつて小学生だった頃に似たような遊びをやったことのある人なら、ついプレイしながら当時を懐かしく思い出すことでしょう。実に小学生マインドに溢れたタイトルです。
マップも全て鉛筆の手描きなら…
ゲーム中のUIはアイロンビーズ製。ドットをアイロンビーズに置き換えるアイデアが見事!
プロローグのアニメーションも勿論鉛筆描きです。主人公の男の子がストーリーを喋りながらそれに合わせて絵を描いていくという設定で、刻一刻と変化するイラストが良い味を出しています。
ゲーム中にもちょいちょいストーリーが挟み込まれるのですが、ノートに描いた漫画のコマが付箋紙で隠されており、それを画面タップで一枚一枚順番にめくって読み進めていきます。その間、男の子は全てのキャラクターの役を一人で演じて台詞を喋ります。役のお面を頭にかぶっているのが細かい!
このゲームの”作者”である男の子は当然本作のゲームマスター。ステージも全てノートに描かれているのですが、突然消しゴムで道を消したり、新たなオブジェクトやアイテムを描き加えたり、傍らに置かれた鉛筆を剣に見立ててモンスターを戦うことを勧めてきたりと、ゲームマスターの気分でどんどん展開が変化していきます。
上の階層へと続く道が突然消されてしまいました。男の子はどんなショートカットが好きかプレイヤーに尋ねますが、プレイヤーの回答次第で描かれるオブジェクトが変化していきます。私はここで「かわいい」道を選んだら、それまで描かれていた梯子が消されて「ぬいぐるみの道」が新たに描き加えられました。小学生男子の気まぐれがそのままゲームに反映されるという世界観なんですね。
ゴール直前では落石トラップが待ち構えていました。上手く避けてゴール!……と思ったら、なんとノートの外から本物の石が投げ込まれてゲームオーバー!なんだこの超展開!これもまた小学生男子の気まぐれか…。ただしリトライは可能で、2回目のプレイでは石にも負けないヘルメットのアイテムを装着することで切り抜けることができました。
前述のとおり本作はリリース前ながら多くのアワードを受賞しており、日本国内だけでなく海外からも注目されているとのことで、リリース時には日本語以外の言語にも対応予定だそうです。