サイバネットシステム株式会社が、同社が販売・サポートするVR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン3.0の販売を開始した。
「バーチャルデザインレビュー」は、3D CADの形状をデータ変換等の手間をかけず直接VR空間に投影させ、遠隔地のメンバーを含む複数人が同一のVR空間の中でコミュニケーションを取りながらレビューすることができるVRシステム。手戻りや設計変更等の情報を有効に共有することで、コストと時間の圧縮を実現する。
V3.0での主な追加機能は、CADデータの部品の個別移動および独自の「工具」を使った干渉チェック。VR空間内で3D CADのデータを部品毎に分けて動かせるようになったのが特徴で、設備設計や工程設計の段階で組立て性や組み付け手順の確認を行うことができる。
また、自社の工具を登録しVR空間で表示する機能も追加された。任意の工具をVR空間に表示し、製造設備や製品との干渉チェックなど作業性の確認ができるため、デザインレビュー用途としてはもちろん、生産技術部門の実作業者のトレーニング用途としても使用できる。
「バーチャルデザインレビュー」は、エンジニアが日常的に利用している約60種類以上のCADソフトウェアに対応しており、CADソフトで表示させたモデルの状態をそのままVR空間に投影させることができるが、CADデータをインポートすることで、更に設定や操作性の自由度が広がる。新バージョンV3.0では、このインポート機能に対応するCADファイルの種類が増えており、STEPやJTなどの中間ファイルだけではなく、CATIA V5、SOLIDWORKS、NX、SolidEdgeなどのネイティブなCADファイルをインポートすることができるようになる。
＜追加された主なCADファイル一覧＞
・CATIA V5
・NX
・SOLIDWORKS
・SolidEdge
・Inventor
・REVIT
＜追加された中間ファイルなど＞
・STEP
・JT
なお、同社では「バーチャルデザインレビュー」V3.0の機能が体験できるセミナーを開催する。概要は以下のとおり。
■ 体験セミナー
日 時：2019年3月26日（火） 14：00～16：00
会 場：サイバネットシステム株式会社 東京本社セミナールーム（秋葉原駅徒歩3分）
定 員：20名
お申込み：http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/seminar_event/