やってみた コラム

【レビュー】ロードス島やタージ・マハル、マチュピチュを旅する教育用VRコンテンツ「Wonders of the World」

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「Wonders of the World」は、ヘリオス神の巨像で知られる古代ギリシア時代のロードス島や建設途中のタージ・マハル、まだ人が住んでいた頃のマチュピチュに行けるOculus GO/Gear VR向けの教育VRコンテンツです。

【レビュー】ロードス島やタージ・マハル、マチュピチュを旅する教育用VRコンテンツ「Wonders of the World」
音声・テキストともサポート言語は英語のみなので、そこそこのリスニング力と英文読解力がないと楽しめないのが難点ですが、敢えて印象派絵画のようなラフなテクスチャとローポリゴンで再現された空間の雰囲気が良く、何より古代にタイムスリップした気分が味わえるのが楽しいVRアプリです。

【レビュー】ロードス島やタージ・マハル、マチュピチュを旅する教育用VRコンテンツ「Wonders of the World」
アプリを起動すると、まず古代の地中海の風景の中に建つ別荘のようなところに降り立ちます。すると部屋の隅にいた彫像が話しかけてきました。彼はこのアプリのナビゲーター役で、操作方法やアプリの概要を説明してくれます(ただし英語のみ)。

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チュートリアルはスキップすることも可能ですが、一応別荘の2階、3階に行くこともできるので、せっかくなので教えてもらいましょう。

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こちらが行ける場所のリスト。古代ギリシア時代(紀元前251年)のロードス島の港と市場、1640年当時のまだ建築中だったタージ・マハルの現場、1532年の皇帝アタワルパの統治下のマチュピチュで、それぞれ行きたいところにコントローラーのポインタを合わせてトリガーで選択するとワープできます。

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こちらが古代のロードス島。地中海交易の拠点として大変繁栄していたそうで、整備された港には軍船や商船が並び、記録によれば全長108フィートもあった巨大な太陽神ヘリオスの彫像が船を出迎えていたとか。Oculus GO/Gear VRはヘッドトラッキングのみで実際に歩き回れるわけではありませんが、それでもコントローラーで移動先を指定することで港や市場を歩き回ることができます。

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それだけでなく、そこらへんにある様々な物にコントローラーのポインターを合わせることで、その物についての歴史を知ることもできます。

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あと当時の住民を模したNPCもおり、彼らのトークに対し実際に頭を振ることでYes/Noで答えることが可能。こちらは港のレストランのおかみさん。現代のカフェ/レストランと変わらない形態の飲食店が既にこの時代からあったんですね。

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こちらは市場のお店の売り物の香水。ロードス島は交易で栄えた島で、当時から海外製品が店に並んでいたそうです。

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コントローラーを空の方に向けてトリガーを引くとマップを表示できるので、それを使って市場から港へ移動します。

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こちらが港ですが、植栽もありまるで公園のように整備されています。

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これがロードス島名物の巨大なヘリオス神の彫像。きっと船乗りたちの目印になっていたのでしょう。

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所変わってこちらは見事に建築途中のタージ・マハル。建材が何で、どこから来たのか等の説明もいちいち見られるのが細かいです。

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このシーンの面白いポイントは、タージ・マハルはメインの中央の建物だけではないということが詳細に説明されていること。建物にコントローラーを合わせると、こんな説明文を見られるほか…

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NPCと会話をしながら自分で完成予想模型のパーツを組み立てることもできます。これにより、タージ・マハルは中央の本堂、西と東の別棟、4本の柱で構成されていることが理解できるというわけです。

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最後はマチュピチュ。このスクリーンショット、一見ラフな筆致の絵画のように見えますが、こんなテクスチャが貼られているちゃんとしたフル3Dの空間です。敢えて印象派絵画風のテクスチャ&ローポリゴンで空間が作られているため、まるで絵の中に入り込んだような感覚になります。

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茅葺屋根もこんな筆跡を残したようなテクスチャなのが味があります。ここではインディオの女の子との会話で当時のマチュピチュの情勢を知ることができます。

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それにしてもこのマチュピチュエリアの景色の見事なこと!急勾配の段々畑が眼前に広がりまさに絶景です。ラマと農具があり、これについても説明を見ることができます。

【レビュー】ロードス島やタージ・マハル、マチュピチュを旅する教育用VRコンテンツ「Wonders of the World」
なお、スタート地点の別荘でも、行ったエリアの風景や空の色を選択して周囲の風景の雰囲気を変えたり…

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一階にあるテーブルで、それぞれのエリアの時代に存在していたボードゲームを登場NPCと一緒に体験することもできます。これはロードス島にあった、日本の「壺振り」と同じようなゲーム…というか博打で、なぜかタージ・マハルにいたインド人と向き合って体験しています。

アプリのダウンロードは無料で課金要素も一切ない完全無料のコンテンツにしてはかなり凝っていて見応えがあります。英語のみなのが難点と言えあ難点ですが、雰囲気も良く、実際に教育コンテンツとしても秀逸なのでぜひ試してみて下さい。

ダウンロードはこちら(無料)

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