東京電力ホールディングス株式会社と株式会社ポケット・クエリーズが、両社が共同開発した、MR技術を活用した業務支援・高度化システム「QuantuMR（クァンタムアール）」の販売を開始した。
両社は今年5月より第一線現場における業務の支援・高度化に資することを目的としMR技術の活用に関する共同研究を行っている。開発にあたっては、東京電力パワーグリッド株式会社の都内変電所にて実証試験を行い、変電所等の巡視点検で実施する機器操作時の支援機能や安全サポート、マニュアル等の登録・表示に必要な機能を有するシステムを開発し、検証しているという。
また、同製品はこれら機能に加え、管理者が離れた場所でも作業監視できる遠隔コミュニケーション機能や、直観的かつわかりやすい操作メニューなど、ＭＲの用途を広げる汎用性の高い機能を持たせており、これら基本機能をパッケージ化することにより、電気設備のみならず製造業などの様々な業務への適用を可能としている。
両社は今後も開発・検証を継続し、この過程で得られた知見を「QuantuMR」に随時反映していくとのこと。