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【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」

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【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」

「Starman: Tale of Light」は、建築家でもあるスペインの兄弟によるインディーゲームスタジオ「nada studio」が開発した美しい謎解きアクションパズルゲームです。モノクロームの無人の世界にたった一人残された「Starman(星の人)」を導き、様々な建物の中を渡り歩いてギミックを解いて「光」を開放していきます。さすが本職が建築家なだけあって、ステージとなっている建物の雰囲気や存在感の表現が秀逸で、モノクロの世界でありながら世界の明暗や質感まで感じられるほど美しく、その世界観にどっぷり浸かることができます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
一番最初のステージはこんなの。時代も地域も不明、ゲームの設定や背景についても特に説明はなく、プレイヤーの想像に任せられます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
星の人はプレイヤーがタップした場所まで自働的に移動し、何か画面内のオブジェクトをタップすればそれを持ち上げ、物を持った状態で画面を長押しすると持っているオブジェクトをその場に置き、ギミックと思しきところをタップすればそれを動かします。基本操作はただ画面をタップするだけですが、どこにどのタイミングで行き、何を持ってどこに置けばいいのか?何をすれば次のステージへの扉が開くのか?など、「組み合わせ」と「タイミング」を考えるのが本作のポイントです。ギミックのカギは建物の動力源となっていると思しき光るキューブ。まずキューブに光を満たし、それを特定の場所に置くことで建物にエネルギーを供給してギミックを発動させます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
キューブの置き場所を変えたら壁だと思っていたところが開きました!これで次のステージに進めます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
次のステージでは、一部途切れている通路にピッタリはまるキューブを置いて道を作ります。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
無事に通ることができました。それにしてもこの小窓がたくさんある建物は何なんでしょうか?全てのステージの風景が印象的で、新しいステージが展開する度にスクリーンショットを撮ってしまいます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
次はファンが回っている工場のようなステージ。しかし静かで稼働しているようには見えません。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
奥に進むと、やはりエネルギー切れを起こしているようでした。そこで空になったキューブにまず「光」を満たすことにします。さてこれをどこに置けばいいのでしょうか?

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
基本的にどの建物も最初に足を踏み入れた時点ではエネルギー切れを起こしており、空になったキューブに「光」を貯めて特定の場所に置くことによって息を吹き返します。どうやらこの世界は「光」が全ての源で、星の人は様々な場所を巡りながら光の力で建物を蘇らせているようです。ギミックを解くことによって息を吹き返す建物たちはどこか荘厳で、クリアした際の達成感も格別。おまけに環境音の作り込みも秀逸で、完全にこの世界に没入して非日常の感覚を味わえます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
人っ子一人おらず稼働もしていない建物のなかにポツンと一人佇む星の人の孤独な雰囲気も最高!まるで一人で廃墟巡りをしているかのようです。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
ここはミュージアムのステージなんですが、何も映し出していないモニターが並び、それが不規則に点滅している光景に言えない寂寞感を感じます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
たまに建物の外に出るステージもあります。建物は「光」を失いひっそりと動きを止めているのに、外に出たら一面満天の星空と月。はたしてこの世界に何があったのか?なぜ建物から「光」が失われてしまったのか?人々はどこに行ったのか?プレイを進めれば進めるほどゲームの世界観が気になってきます。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
ふとしたことからダムの底まで落ちてしまった星の人。水があるのにダムが停止していては大変です。

【やってみた】建築家兄弟が開発したモノクロ映画のように美しい謎解きゲーム「Starman: Tale of Light」
急いで空のキューブを回収してどうにかして光を集めます。早くしないと水漏れが…

…とまあ本作のアートワークがいかに秀逸かはこれらのスクリーンショットだけで十分お分かり頂けたかと思います。謎解きの難易度も程良く、サウンドも素晴らしい雰囲気ゲーの傑作です。有料ですがその分の価値は十分にあるので是非プレイしてみて下さい。なお、リリース当初はiOS版のみでしたが、ちょうど先月末にPC版(Steam版)もリリースされたので、じっくりアートワークを鑑賞したいなら大画面でプレイできるPC版がオススメです。

iOS版はこちら(480円)

Steam版はこちら(620円)

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