やってみた コラム

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「BADLAND 2」

投稿日:

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」

「BADLAND 2」は、フィンランド・ヘルシンキに拠点を置くインディゲームディベロッパーのFrogmindが開発した、謎の生き物「クローン」を操作して絵本の世界のような幻想的な森の中を様々なトラップを避けながら進んでいく美麗アクションゲームで、前作「BADLAND」の続編です。

【やってみた】機械に浸食される森を描いた幻想的なスマホ向けアクションゲーム「BADLAND」

「BADLAND」はわずか2名で開発したインディゲームながらその美麗なグラフィックと奥深いゲーム性が世界的に評価され、Appleの「2013 iPad Game of the Year award」や「International Mobile Gaming Awards」など様々なアワードを受賞した人気作。この「BADLAND 2」の世界観とルールも基本的には前作と同じですが、ステージが横スクロールだけでなく縦にも展開したり、新たなトラップが追加されたり、液体や炎といった新たな挙動の罠も出てきたりとステージの難易度が各段に上がっています。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
なにより大きな変更点は、前作が基本的に左→右の一方向にしか動けなかったのに対し、本作は自分の好きなタイミングで左右どちらにも動けるようになったこと。操作は右に行きたい時は画面右側をタップ、左に行きたい時は左側をタップするという直感的なもので、ずっとタップし続けているとダッシュ移動しますが、上に登る時はタイミングよく連続タップしなければなりません。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
まずスタートしてすぐに下→上へと移動する縦スクロールのコースが始まるのでちょっと戸惑ってしまいます。ここで縦移動に慣れろってことなんでしょうか?

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
ただ、画面は強制的にスクロールしていくため、好き勝手に動けるわけではありません。あらかじめ進むべきルートは決まっており、スクロールに追いつかれるとゲームオーバーになってしまいます。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
主人公の「クローン」は丸いモジャモジャに羽が生えたような生物で、これが何なのかの説明は一切なし。それどころか設定や世界観についての説明すらどこにもなく、全てプレイヤーの想像に任されています。ただ前作から続けてプレイしていると、前作では豊かな自然だった背景絵に朽ちた人工物が増えていたりと、この世界が明らかにヤバい方へと変化していることが分かります。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
クローンは画面をタップするとパタパタと羽ばたきながら飛んだり手前のシルエット状になったオブジェクト上を転がったりして移動します。ステージ上は罠やギミックだらけですが、稀にアイテムも配置されており、それを取ることで巨大化したり、縮小したり、大量にクローンの”クローン”を増殖させたりしながら前へと進んでいきます。ギミックの中にはある程度大きくなって”重さ”がなければ乗り越えられないものもあるので、見かけたアイテムはとりあえずGETしておきましょう。増殖したクローンそれぞれに自我はなく、多少罠にかかって殺られても大丈夫で、最低どれか一匹でも生き残ってゴールすればステージはクリアとなります。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
しかしステージ内には回転ノコギリや突然飛び出してくる鋭い針、プレス機など、殺傷能力の高い機械的な罠がたくさん配置されています。増殖すればそれだけ生き残る確率は高くなりますが、それでも罠に捕まってなすすべもなく次々と殺されていくクローンを見続けるのは何とも言えない罪悪感と寂寥感があります。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
ステージによっては、ギミックを発動させるボタンを押すために他のクローンを犠牲にしたり、うっかり窪みにはまったクローンを見捨てたり、罠の囮(おとり)にするためにわざと他のクローンを捨て駒にしないとクリアできない場面も多々あります。良心の呵責を捨てないとこのゲームをクリアすることはできません。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
一人を生かすために多くの犠牲が出るのは仕方のないこと…

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
一人生き残った主人公は犠牲になったクローンのためにも一人ゴールを目指します。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
なお、本作ではクリアまでに費やした回数やどれくらいのクローンをゴールさせたかによって3つ星評価が付き、それによって他のプレイヤーとランキングを競える機能が追加されました。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
また、ステージの構成によってゲームのスピード感そのものも変化に飛んだものとなりました。下水道のように縦横無尽に張り巡らされた配管、重力反転装置、バキュームのようなギミックが追加されたため、主人公の物理挙動と相まって上下左右に勢いよく移動したと思ったら、いきなりポンッと放り出される緩急ある動きは非常にダイナミックで、何度プレイしても飽きません。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
その一方で、粘性のあるヘドロやマグマ、まるで瘴気を発しているかのような沼が出てきたりして、まとわりつくように主人公の進行を妨げ、何気に物理挙動の違いも楽しめるタイトルへと進化しました。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
上に乗ると弾むトランポリンのようなギミック、スイッチを押すと動く台座、ある程度押さないと動かない床や壁などパズル的なギミックも追加され、ただ前に進むのではなく構造を瞬時に考えて動かなければならない謎解き要素も加わりました。もはやこうなると一発でクリアするのは不可能、何度も挑戦して何度も死にながらパターンを試行錯誤するしかありません。ぶっちゃけ本作は「死にゲー」でもあります。

【やってみた】ギミックが増えて”死にゲー”度も増した美麗アクションゲーム「BADLAND」の続編「Badland 2」
ある程度ステージをクリアすると、ゴールがなくどこまで進めたかを他のプレイヤーと競うエンドレスステージやボーナスステージをプレイできるようになります。ここは通常のステージとはまた異なるギミックや罠が出てくるので、やはり何度も死にながらチャレンジします。

本作はギミックや罠が増えて難易度が高くなった分、増殖したクローンの死亡率も高くなり結果的に「鬱ゲー」「死にゲー」レベルまで上がってしまいました。その一方、アートワークの秀逸さは相変わらずで、前作と同様にGoogle Playの「Best of 2016」にて「Most Beautiful」をはじめとする多数のアワードを受賞しており、美麗な雰囲気ゲーが好きな人も楽しめること間違いなしです。

iOS版はこちら(120円)

Android版はこちら(無料 ※ただし広告多め)

-やってみた, コラム
-, , , ,

Copyright© vsmedia , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.