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大日本印刷、明るい場所でも鮮やかな映像を表示できる透明スクリーンを開発

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大日本印刷株式会社が、従来製品より輝度と透明度を大きく向上させ、明るい場所でも空中に鮮やかな映像が浮かび上がるような演出ができる新たなフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発した。

同社は2013年3月より、透明なフィルム上に光を透過する部分と光を拡散する部分を交互に配置し、このフィルムを透明なガラスやアクリル板に貼ることで背景が見える状態でプロジェクターの映像を空中に浮いているように表示させることができる透明スクリーンを提供してきたが、映像をよりクリアかつ鮮やかに表示するには、スクリーン内で光を拡散する部分を多くする必要があり、映像の輝度を高めるとスクリーンの透明性が損なわれ、逆に透明性を高めるとクリアで鮮やかな映像表示が困難になるという課題があった。
今回同社が開発した新たな透明スクリーンは、独自開発の特殊な光学レンズをスクリーンに用いることにより、透明性を向上させるとともに効率よく視聴者側に光を向ける技術の開発に成功し、これまで困難だった明るい場所でも、より鮮明に空中に映像が浮かび上がるような演出が可能となった。これにより、高い透明性が求められる箇所や照明の位置などを気にすることなく、より自由な設置場所を選択することができる。
今後同社では、公共施設や店舗、企業のショールーム、イベント会場などでの利用に向けて同製品を販売するとともに、空間デザインや映像の作成・配信などを組み合わせたトータルなソリューションとして様々なサービスを提供し、2021年度に年間7億円の売上を目指すとしている。

大日本印刷、明るい場所でも鮮やかな映像を表示できる透明スクリーンを開発
従来の透明スクリーン(左)、新発売の透明スクリーン(右)

<主な仕様> 従来の透明スクリーン 新発売の透明スクリーン
ヘイズ*1[%] 16.5 % 0.9 %
輝度*2[cd(カンデラ)/m2] 600 cd/m2 700 cd/m2

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