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【追記あり】Supercellもグリーとの特許紛争についてコメントを発表 グリーの説明について「正しくない点」あり

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Supercellもグリーとの特許紛争についてコメントを発表 グリーの説明について「正しくない点」あり

フィンランドのSupercellが、グリー株式会社との間で継続中の特許権侵害に関する紛争についてアプリ内でコメントを発表した。

この特許紛争は、グリー側からSupercellのゲームアプリに実装されている機能に関して特許権侵害の仮処分命令申立てが行われ、この影響でSupercellのスマートフォン向け戦略シミュレーションゲーム「Clash of Clans(クラッシュ・オブ・クラン)」(iOS/Android)と「Clash Royale(クラッシュ・ロワイヤル)」(iOS/Android)の日本版から演出表現や機能の一部が停止されたというもの(過去記事はこちら)。先日この件についてグリー側よりプレスリリースが発表されたが(過去記事はこちら)、Supercellはこの発表に対し「書かれている内容に正しくない点がある」と反論。本日発表された同社のコメントによれば、「プレスリリース内にてグリー株式会社は「友好的な解決」を行うためスーパーセルに交渉をもちかけたがスーパーセルがそれを拒否したと書かれておりますが、この情報は正しくありません」とのこと。Supercell側は当初からグリーの担当者と話し合いを設けており、実際同社の経営陣が本社のあるフィンランド・ヘルシンキから東京に飛びグリーの担当と「公正かつ合理的、友好的な解決」を目指すため話し合いを行っていたが、残念ながら話し合いからは合理的な解決策を見出すことはできなかったという。
Supercellでは特許権侵害の事実はないと強く感じており、特許は無効で裁判所も同じ結論に至ると考えているとのことだが、グリーと係争中でも日本のプレイヤーがゲームをプレイできるよう、予防策として一部機能の削除を行ったと説明。今回の措置はゲームアプリ自体の万が一の差止を防ぐためのやむを得ない処置であるとして、プレイヤーの理解を求めている。

Supercellもグリーとの特許紛争についてコメントを発表 グリーの説明について「正しくない点」あり

 

【2018年1月25日21:35追記】
このSupercellのコメントに対し、昨日1月24日に発表されたグリーのプレスリリース「Supercell社との間の特許紛争について」内に反論の補足が追記された。以下原文を引用。

[2018年1月25日 追加]
Supercell社が2018年1月25日にゲーム内のお知らせで公表した内容に、弊社の理解と異なる内容が含まれているため補足いたします。

Supercell社の主張(原文ママ)
当初からグリー株式会社の担当者と話し合いを設けており、実際スーパーセルの経営陣がヘルシンキ(フィンランド)から東京に飛びグリー株式会社の担当と「公正かつ合理的、友好的な解決」を目指すため話し合いを行っておりました。しかし残念ながら、グリー株式会社との話し合いからは合理的な解決策を見出すことはできませんでした。

弊社の理解
弊社が2016年9月にSupercell社に弊社保有特許の侵害の可能性を伝えてから、2017年5月に東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行うまで、弊社から話し合いを求め、和解案も示しましたが、Supercell社はこれを拒否し、和解のための対案を示すことも無かったため、やむなく申し立てを行いました。
なお、Supercell社の経営陣が来日し弊社と話し合いを行ったのは2017年12月下旬です。そこで初めてSupercell社から対案が示されましたが、合意に至ることはできませんでした。

本来2社間で話し合いの上、解決されることが望ましいと考えておりますので、引き続き対話による解決を目指してまいります。

原文はこちら

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