遥か遠い未来---宇宙ステ―ション「オプス号」に乗り組むロボットの「エム」は、自身の生みの親である「リサ博士」と一緒に、広大な宇宙で人類の故郷・地球を探す任務についていました。リサ博士はエムに「地球を探し出す」という目標を与えて温かく導き、エムも博士のことが大好きでしたが、ある日突然オプス号に謎のトラブルが発生。エムが次に目覚めた時、オプス号に博士の姿はなく、エム一人だけが取り残されていました…。
「OPUS 地球計画」は、そんな切ないストーリーを描いた惑星探査アドベンチャーです。暗黒の宇宙にたった一人放り出されたエムがどんな運命をたどるのか？果たして地球は見つかるのか？ストーリーを読み進めるごとに、大好きな博士への思いを胸にひたむきに任務に取り組むエムに感情移入してしまうことでしょう。
そもそもなぜエムが地球を探すことになったのか？それは新世界の人類が「遺伝子の欠陥に直面した」から。直接的には描かれませんが、人類はかなりひっ迫した状況にあるようです。
当初、オプス号にはマコト博士とリサ博士がいました。マコト博士は既に地球を見つける希望を見失い自暴自棄気味になっていますが、リサ博士はそんな彼を後目に一途に地球発見の希望を持ち続け、エムに望遠鏡の操作方法を教えます。
そんなリサ博士の期待に応えるため、エムはやる気満々で望遠鏡の操作方法を覚えて任務に臨みます。
具体的なゲームの内容は、宇宙空間をスワイプして無数にある星にアタリを付けてスキャンし、地球っぽい惑星を探すというもの。しかし当然ながら地球はすぐには見つからず、似たような星でも様々な理由から人間が住むのに適した環境ではありません。
見つけた星には好きな名前をつけることができ、そのデータは見つけた順番に全て記録されていきます。本作には”星集めコレクションゲーム”的な要素もあるんですね。
こうして宇宙を旅しながらどんどん惑星を探索していくエム。彼らの地球探査の旅は順調に続くかと思われましたが…
突然オプス号に謎のアクシデントが発生。次にエムが目覚めたとき、オプス号は電源を喪失し博士たちの姿はどこにもなく、残されていたのはわずかな生活の痕跡だけ。一体何があったのか？博士たちの行方は？疑問を抱えながらも、エムはリサ博士の遺志を継ぎひたむきに地球探索を続けます。
オプス号はあちこち損傷してガタガタの状態でしたが、それでも徐々に復旧し宇宙探査モジュールが使えるようになりました。これにより地球に似た惑星の座標が示されるようになり、探索が効率的に行えるようになりました。
その後、星域レーダーが復旧して探せるエリアが広がったりと探査作業自体は楽に行えるようになりましたが、それでも地球はぜんぜん見つかりません。
そこへ突然まぶしい光が！またアクシデントか！と思ったら…
そこに現れたのは…
リサ博士が残したサポート用の人工知能でした。彼女の姿形はリサ博士にそっくりですが、青白いし身体が透けているし、何より性格がリサ博士本人よりもちょっと軽め。本物のリサ博士が大好きなエムはそんな人工知能をどうしても受け入れることができません。戸惑い、時に衝突しながらも、エムと人工知能「リサ」は一緒に地球を探すことになります。
それでもやはり地球は見つかりません。
そうこうしているうちにオプス号の復旧が進み、それまで入れなかった部屋も次々と開放されていきます。しかしやはり人影は見えず、荒れ果てた部屋に微かに生活の痕跡が残るのみ。一体何があったのでしょうか？
長い旅の果て、エムと人工知能が見たものとは…
なお、アプリ自体のダウンロードは無料ですが、無料で読めるストーリーはここまで！全てを読むには240円の課金が必要となります。さらにエムの着せ替えアイテムやペットなどの特典アイテムがおまけについたお得なパックも用意されています。
ご覧のとおりグラフィックも美麗でエムのキャラクターもかわいらしく、240円の課金も安く感じられる良作です。プレイ時間は2時間程度ですが、全てのストーリーを読み終わったあと、まるで1つのSF小説を読んだかのような満足感が味わえました。サウンド/BGMもクールなのでぜひ端末のボリュームをONにするか、イヤホン・ヘッドホンを使用してプレイしてみて下さい。SteamでPC版も配信されており、こちらは898円の買い切りとなっています。
サウンドトラックも配信されています。
