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【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ

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フィンランド・ヘルシンキ発祥のスタートアップ・フェスティバル「Slush Tokyo」のレポート記事もこれが最後となります。この記事では企業ブースエリアで見た最新IoTガジェットをご紹介します。

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ
トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が開発・提供する「DFree」は排泄のタイミングを自分で気付くよりも先に検知して知らせてくれる排泄予知ウェアラブルデバイスです。クラウドファンディングプラットフォーム「Ready for」で開発プロジェクトを公開し、見事目標金額以上を調達しました。

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こんな感じでお腹に固定し、体に影響がない超音波センサーを利用して体内の動きをモニター・分析し、排尿・排便のタイミングを予知します。

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BluetoothでスマホアプリおよびPCと連携し、排泄タイミングを事前に知らせると共に排泄時間を自動で記録。これによりユーザーは自分や介護者の排泄周期を知ることができ、排泄傾向を簡単に把握することができます。
個人向け販売はまだですが、同社では近日中に医療・介護施設向けに提供を開始するそうです。

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こちらはテレビ東京の番組「ワールドビジネスサテライト」内のコーナー「トレンドたまご」でも紹介されたので見たことがある人も多いのではないでしょうか?こちらは岩手県に拠点を置く炎重工株式会社の世界初の生体制御水槽「Aqtrium」です。

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この「Aqtrium」は一見普通の水槽ですが、生き物に害がない程度の微弱な電気によって魚の動きをコントロールできるという驚くべき機能を持っています。シンプルにボタン操作で左右へ誘導することもできれば、時間経過とともに誘導したり、人感センサーにより人の動きを検知して誘導することもできます。同社では個人向けに水槽の販売を行っていますが、このシステムをイベント会場や科学館、水族館に応用したり、ゆくゆくは養殖事業への活用も視野に入れているとのこと。

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こちらは株式会社no new folk studioが提供するスマートシューズ「Orphe」。ソール部分にセンサーとフルカラーLEDが入っており、連動するスマホアプリから光の色やデザイン、動きをコントロールできます。既に昨年9月より44,800円にて一般発売を開始しています。

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ソール部分には約100個のLEDと9軸(軸加速度・3軸角速度・3軸地磁気)モーションセンサー、バッテリーが内蔵されていますが、意外にもそんなに重くはなくだいたいブーツと同じ程度といったところ。センサーからはリアルタイムにデータを取得可能で、音楽とリンクしたパフォーマンスにピッタリです。

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ
なお、SDKも無償公開されており、サードパーティがOrpheのオリジナルアプリを開発することも可能。こちらは足踏みに合わせて音が鳴り、歩行そのものが音楽になるというアプリ。ただのエンタメアプリとしてだけでなく、リハビリを楽しい行為にするなど医療分野にも応用することができます。

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SDKを利用すれはOrpheをVRデバイスにすることもできます。これはOrpheをはいて足踏みすることでVR空間内を歩くことができるデモ。ソールがカラフルに光るのでついついそればかりに目がいってしまいますが、スマートシューズであることを利用してこんな使い方もできるんですね。現在同社ではiOS/macOS/Unityアプリ開発者向けにOrpheを無償で限定数レンタルするキャンペーンを実施しています。

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ
こちらは株式会社Temariが提供する子供向け歯磨きモニタリングガジェット「シャカシャカぶらし」。歯科医監修、大学連携製品で、どんな種類の歯ブラシにも取り付けることができ、Bluetoothで専用アプリと連携してゲーム感覚で歯磨きを習慣化し、そのデータをモニタリングすることができます。デザインもかわいくてまるでマスコットか玩具のよう。

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ

【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見た最新ガジェットいろいろ
くまちゃんのアタッチメントを歯ブラシにセットしたら、あとは連携アプリを起動して楽しく歯磨きをするだけ。実際に歯ブラシを動かすとアプリ内のくまちゃんもどんどん綺麗になっていき、歯磨きが完了するとご褒美スタンプがもらえます。さらに子供の歯磨きの達成をSNS/メールで家族に知らせたり、歯磨きの細かさと時間を計測したり、プッシュ通知で歯磨きの時を知らせたりといった保護者向け機能も充実。ゲーミフィケーション&知育と行動モニタリングの双方の要素を持つガジェットです。現在同社サイトにて8,900円から予約販売しています。

本家の「Slush」の企業ブースエリアに比べ、Slush Tokyoはパッと見てデザインがクールだったり、かわいかったり、一目で何だかよく分からないけどなんだか面白そう…といったものがたくさん展示されており、より一層イベントの”お祭り感”が楽しめました。あとイベントの名称自体はSlush "Tokyo"でしたが、実際に参加しているスタートアップの拠点は東北から九州までと様々で、思いがけず地方の起業家のパワーと熱量を感じました。来年はさらに多くの地方からの、また地方自治体の参加が増えることを願っています。

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