凸版印刷株式会社が、360度のパノラマVR映像を平面マップデータ上に配置することで、アプリやホームページなどでツアー形式のコンテンツを簡単に公開できるクラウド型CMS（Contents Management Service）の提供を開始した。またこれに合わせ、VRコンテンツプラットフォームの開発を手掛ける株式会社アジェンシアが開発した360度パノラマVR映像用CMS「dougaVR（ドウガブイアール）」の日本国内における独占販売契約を締結した。
このサービスは、360°カメラやスマートフォンなどで撮影したパノラマVR映像を専用サイトの管理画面からアップロードし、そのURLをアプリやホームページに組み込むことで、専門的な知識や設備がなくても簡単にコンテンツを公開できるもの。パノラマVR映像と撮影場所の平面マップをアップロードし、マップ上の任意の場所に複数のパノラマVR映像を配置すればツアー形式のコンテンツにすることも可能。凸版印刷はこのサービスを、企業の商品紹介やショールーム、店舗内装などの紹介や、自治体の観光地や公共施設紹介などの用途向けに拡販し、2020年に関連受注含め約10億円の売上を目指すとしている。初期費用は無料で月額3万円（定額制、1アカウントで2GBまで利用可能）。
導入例として、同社では2017年1月27日から5月末日まで「dougaVR」ホームページ内にて株式会社NTTドコモ東海支社が撮影した名古屋市東山動植物園の360度パノラマ映像を公開している。