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【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート

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【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート

現地時間の11月30日(水)、ヘルシンキにある大型アート施設「Cable Factory(Kaapelitehdas)」にて、起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」が開催されました。

【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート

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この施設はNokiaがまだ複合企業だった頃の古いケーブル工場をリノベーションし再利用したアートセンターです。現在はヘルシンキ市が運営しており、細長い建物の中にギャラリーやシアター、美術館、カフェ、新進クリエイターのショップなどが入居し、イベント云々関係なく普通に観光に行っても十分楽しめる場所です。テナントが入居していないところはイベント会場として活用されており、「Slush Music」は2つのエリアを行き来する形式で行われました。

【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート
「Slush Music」は、これまでTech系のスタートアップと投資家を対象としていた「Slush」に「音楽」の要素を加え、音楽業界に携わる人々をも対象としたイベントなのですが、やはりメイン会場である「Drop Stage」は本家と同様にきらびやかでバブリーな雰囲気でした。もうSlushのトレードマークのようになっているお馴染みのレーザー演出もバッチリ!

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んふんふ!(ゴージャス!)

一方、別会場の「Tempo Stage」には趣味の良いソファーやらスツールやらが置かれ、まるで家のリビングのようにくつろげる空間になっていました。

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こんな居心地が良さそうなところで照明が薄暗いとついつい居眠りしそうになりますが、このエリアは無料でレッドブルが飲み放題。何が何でも眠らせないというわけです。

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さらにこの2会場に加え、北欧地域の音楽専門の音楽共有サービス「Nordic Playlist」の協賛によるライブスペース「Nordic Playlist Radio Bar」が設けられ、登壇者のQ&Aや地元アーティストのライブが行われました。中にはシークレット扱いのアーティストもいたらしく、時間帯によっては立ち見で満員になるほどの盛況ぶり。しかしこのエリアの何が良かったって…

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【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート
パン屋さんがその場で生地をこねてシナモンロールを焼いてくれたんですよ!しかも一人で何個でも食べてOKなうえに全部タダ!焼きたてシナモンロールの食べ放題です。

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んふんふ!(焼きたてほっかほか!)んふんふ(激ウマでこれだけで1日生きられるレベル)

…とまあ装飾からインテリアから食に至るまで随所に独自のこだわりが感じられる居心地の良いイベントだったのですが、やはり一番こだわりが表れていたのはメイン会場です。

【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート
会場に入場してすぐに目につくキラキラと光を反射するオブジェ。何かが回転していて一瞬「派手な換気扇かな?」なんて思ってしまったのですが、近づいて見ると…

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本物のターンテーブルを使用したオブジェでした。回っていたのはホログラムステッカーが全面に貼られたレコード。換気扇と間違えてごめんなさい…

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こちらは会場内のあちこちに設置されていた休憩&バッテリーオアシススペース。もうお気付きかもしれませんが…

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んふんふ!(テーブルが本物のドラム!) んふんふ(叩くとちゃんと音が出る)
休憩スペースに使うだけの数のドラムをよくぞ集めたものです。開催前にわざわざ購入したのでしょうか?それともレンタル?

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何気に芸コマなのが、ソファの両側にシンバルを設置して、その裏側にスポットライトを当てて反射により光を拡散させていたことです。ドラムとの組み合わせもバッチリだし手元が明るくなるのでソファに座ったまま作業がしやすい!遊び心溢れた配慮です。

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電源タップはシンバルスタンドにくくり付けられています。なお、この日私はついうっかり電源変換プラグを持参するのを忘れてしまいイベント開始43分でMacBook Airが死にました

【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート
「Slush Music」の登壇者は音楽サービスを提供するスタートアップのCEO及び経営陣、開発者、音楽レーベルの重役、はたまたヨーロッパで人気のミュージシャン本人と多種多様でしたが、全てのセッションに共通していたのは、ビジネスパーソンもミュージシャンも皆等しく「イノベーションを起こす”クリエイター”である」という一貫した哲学です。ミュージシャンが新しい曲を作って発表するように、経営者や開発者が革新的なサービスを開発してリリースする…Webサービスやアプリ、ビジネス手法もまた「作品」であり「創造」することに変わりはいのだということをイベント全体を通して来場者に示し、併せて「あなたも作り手側になりませんか?」と促しているように感じました。

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ちなみに個人的に印象に残ったセッションは、「MAX PAYNE」シリーズや「ALAN WAKE」の開発を手掛けたRemedy Entertainmentのクリエイティブ・ディレクターのSam Lake氏とコンポーザーのPetri Alanko氏によるライブ。Sam Lake氏が歴代Remedy作品の概要を語るのに併せてPetri Alanko氏がそのタイトルのBGMを生演奏するというメドレー形式のライブで、音楽に特化したカンファレンスにゲームの要素までを加えた実にゲーム大国フィンランドらしい構成でした。

【Slush 16レポート】起業フェス「Slush」シリーズの音楽特化版「Slush Music」ふんわりレポート
本編終了後、まだ翌日に本家Slush 16の2日目が控えているというのに、北欧5ヶ国のスタートアップのビジネスモデルを発表するピッチコンテストやパーティが翌AM1:30まで行われ、しかもその場にフィンランドの運輸・通信大臣のAnne Berner氏やノルウェー王太子のHaakon Magnus氏も登場(しかも普通にパーティにも参加)。フィンランドをはじめとする北欧諸国は本当に人同士がフラットで身分や立場、職業を越えてイノベーションを起こそうとしている”ことが伺えました。


向かって左側の方がHaakon Magnus王太子殿下です。

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