静岡市教育委員会と国立大学法人静岡大学、LINE株式会社が、共同で小・中学生向け情報リテラシー・情報モラル教育の講習を受けた教育学部生を学校に派遣するプロジェクト「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクト」を立ち上げると発表した。
このプロジェクトは、三者連携のもと、児童・生徒のインターネットの適正な利用に向けた効果的な指導法や教材等の研究及び開発に取り組み、学校における情報リテラシーや情報モラルに関する教育の充実を図ることを目的としたもの。具体的な取り組み内容としては、従来､学校の教員によって指導されていた情報リテラシー・情報モラル教育を静岡大学教育学部の学生が行い、学生は、大学で学んでいる指導法に加えLINEが全国で累計約2,800回行っている児童・生徒のインターネットの適正な利用に向けた啓発活動を通じて得た知見・経験をもとにした指導者講習プログラムを受講。その後派遣要請を受けた静岡市立の小・中学校にて授業を実施する。授業では、LINEと静岡大学が共同開発した教材等も活用し、児童・生徒が主体的に考える授業を展開するため、静岡市の小・中学生は、自己の課題の発見や当事者意識を醸成する実践的な情報モラル教育を受ける機会を得ることができる。
また、静岡大学においては、将来、教員を目指す大学生が学校現場で情報リテラシーや情報モラルに関する授業を行う機会を得ることができ、小・中学生の実態に触れる中で指導法のより深い研究ができるほか、LINEにおいては、CSR活動として取り組んでいる児童・生徒のインターネットの適正な利用に向けた啓発活動を、地域と緊密に連携しながら行うことが可能となる。実施期間は平成28年10月12日〜平成29年3月31日までだが、平成31年3月31日まで延長する可能性もある。
