3Dプリント系メディアの3Dprinting Industryなど複数の海外メディアが伝えるところによれば、トルコにて事故で下アゴとクチバシを大きく損傷したウミガメに、3Dプリンタで作られた医療チタン製のアゴとクチバシを取り付ける手術が行われたとのこと。
このウミガメはアカウミガメという種類で、地中海で泳いでいた際に船舶のスクリューに接触して顔の右側の下アゴとクチバシを大きく損傷し、自力でエサが食べられない状態になってしまった。ウミガメは保護された後、治療のため頭蓋骨のCTスキャンが撮影され、その3Dデータを元に医療用3Dプリント企業のBTech Innovationがチタン製の下アゴとクチバシを製作した。同社は3Dプリンタで人間用の人工骨や人工関節を製作している企業だが、ウミガメ用の人工骨を製作するのは今回が初の事例で、ウミガメに3Dプリンタ製の人工骨を接合する手術自体もトルコ初だった。手術は約2時間半で終了し、ウミガメの術後の経過も順調で、今後は自力でエサを捕まえて食べるリハビリを行い、最終的には自然に帰す予定だという。
We designed a 3D Printed jaw for a wounded Sea Turtle for the first time in the world @My3DPrinting @3DPrintGirl pic.twitter.com/iAV0pr4EFG
— BTech Innovation (@BTechInnovation) May 14, 2015