Tech系メディアのVentureBeatが伝えるところによれば、イギリスとスコットランドの科学者6名で構成される研究チームが、3Dプリンタでヒト幹細胞を”出力”することに成功したという。これまで3Dプリンタで皮膚細胞や成体幹細胞などの出力には成功していたが、ヒト幹細胞の出力に成功したのはこれが世界初の事例となる。
これは英国物理学会(Institute of Physics)の学会誌「Biofabrication」にて発表されたもの。使用された3Dプリンタはこの研究のために特別に設計されたバルブ式プリンタで、”素材”には実験室で培養したヒトES細胞を含んだ「バイオインク」が使用された。細胞は培養皿の上に出力され、出力後に72時間放置しても細胞の70~95%が生き残り、その後さらに3日間成長し続けたという。