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【夏休み特別企画】Angry Birdsのフィギュアを作ってみよう〜複製・塗装・完成編〜

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夏休みが終わってしまった!!!…しかし9月1・2日は土日!ということで滑り込み(?)でなんとかAngry Birdsフィギュアを完成させました。今回は前回前々回に引き続き複製〜塗装〜完成〜写真撮影の行程をレポートします。


まずは前回作ったシリコン型から樹脂で複製を取ります。この作業は人体に有害な気体が発生したりスプレーを使ったりするので屋外でやった方がいいでしょう。ちなみに今回の作業場所は家に停めた軽トラックの荷台の上。もし屋外に出られない環境の場合は、部屋の窓を全開にしてマスク・手袋の完全防備でやることをオススメします。


あらかじめシリコン型に「シリコンスプレー」を吹いておきます。これはシリコンオイルをスプレー状にしたもので、これを複製前にシリコン型全体に吹きつけておくと複製の型抜けがよくなり、シリコン型自体も長持ちするようになります。

シリコンスプレー信越シリコーン シリコーンスプレー(ペインタブル用) KF412SP

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そして型を歪めないように気をつけて両面合わせテープで固定します。


複製の素材はこれ。通称”キャスト”と呼ばれている「無発泡ウレタン樹脂」です。A液とB液を同量混ぜ合わせることで硬化する樹脂で、その名のとおりウレタンなのですが発泡しないのでプラスチックによく似た質感になります。

ウェーブ・レジンキャストEx.2kg アイボリー

ウェーブ・レジンキャストEx.2kg アイボリー


これを計量してAとBそれぞれを紙コップに取り分けます。


両方を混ぜ合わせかき混ぜます。種類にもよりますがキャストは硬化時間がもの凄く早く、混ぜ合わせてから十数秒で硬化が始まってしまいます。なので手早く且つまんべんなくかき混ぜてすぐにシリコン型に流し込まなければなりません。


シリコン型にキャストを流し込んで10分経過した様子。たった10分でもう硬化してしまいました。キャストは種類によってアイボリー、白、肌色、グレイ、黒など様々な色があります。今回は最も一般的な色であるアイボリーを使用しました。


型を開けるとこんな感じ。


型から外してみた図。上手く複製できました。


失敗するかもしれないことを考え一応4個複製してみました。こうして見るとなんだか卵みたいですね。

ここからはいよいよ最終段階の仕上げと塗装です。完成までもう少し!


ナイフで複製の際にできたカスを出来る限りきれいに削り取ります。


複製の下の部分にハンドピンバイスで穴をあけ、長めの棒(竹串でもOK)を差し込んで「持ち手」を付けます。あらかじめ持ち手を付けておくとこの後スプレー類を吹いたり塗装をする時に作業が楽です。

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そして複製にサーフェイサーを吹き付け、前々回の原型製作の際と同じ要領で表面をきれいに仕上げていきます。この時、ナイフで削り取りきれなかったカスやキャスト流しの際に複製の表面にできてしまった気泡も消してなめらかにします。

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その上にさらに白いサーフェイサーも吹きつけます。塗装の前に表面全体を白で仕上げておくと後の塗装の際に下地塗りをしなくてよいのでとても楽です。

Mr.ホワイトサーフェイサー 1000【クレオス】【模型塗装前の仕上げに最適!】

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さて、この次にやることは塗装なのですが…ここで考えた。「鳥なのにツルンとした塗装だとおかしくね?」


これはAngry Birdsリリース初期に使用されていたメインイメージですが、ツルンとした感じではなく羽のふわふわした質感が描写されています。


…ということで目とくちばしをツルツルのまま残して体だけを梨地塗装にしてみました。塗装に使用している材料はアクリル絵の具です。アクリル絵の具は水性で扱いやすいわりには乾くと完全に耐水になるほど塗膜が強く、さらに今では100円ショップでも販売されているという超便利な材料です。もうコスパ高過ぎ!

100円ショップに販売されているものでも十分使えますが、私はいつも「ホルベイン」若しくは「リキテックス」というメーカーのものを使っています。お店で買う場合は東急ハンズ、ユザワヤ、世界堂などの大型材料・画材店で販売されています。

ホルベイン アクリラ コンボ15色セット
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リキテックス ソフト10ML 13Cセット S1
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体の赤を塗り…


眉毛と嘴と目を塗って………って、しまった!!うっかり腹の白いところも赤く塗りつぶしてしまった!!


ということでまた白で腹の部分を塗り直し。ムダな作業をしてしまった…


そして最後の最後に表面の保護のためにクリアースプレーをこってり吹き付けて完成!ついでに目が笑ってるバージョン違いも作ってみました。YoutubeにUPされている公式アニメを見たら、笑っている時のAngry Birdsのまぶたは体の色と同じらしいのでこれで間違ってはいないはず。

なお、当初はただのフィギュアとして作成していたのですが、せっかく長い持ち手の棒を差し込んだのでそのまま「ガーデンピック」にすることにしました。ガーデンピックとはガーデニンググッズの一種で、花を植えている鉢や花壇、畑に挿してかわいくデコレーションするものです。私の母の趣味はガーデニングで且つ私の家も農家なので家じゅうどこでも挿し放題です。


とりあえず母が作ったアートフラワー作品にぶっ挿してみたところ。明らかに花よりRed Bird達の方が目立ってる…。

次は外で撮ってみましょう。


沖縄すずめ瓜とRed Bird


盆栽とRed Bird


カサブランカとRed Bird


ミニトマトとRed Bird


マンデリラとRed Bird


向日葵とRed Bird


他の鳥(のガーデンピック)と一緒

結論:
花よりAngry Birdsのガーデンピックの方が目立ってる

キャラクターのインパクトと色の鮮やさが相まって花の印象が薄くなってしまいますね…

なお、このAngry Birdsフィギュアの製作行程の全写真はvsmediaのFacebookページでも公開していますので是非ご覧下さい。レポート記事に使わなかった写真もあります。

皆さんも何か好きなキャラクターがいたら自分オリジナルのフィギュアの製作に挑戦してみて下さい。慣れればなんだかんだ2週間〜1ヶ月くらいで作れるようになりますよ。

以前の記事:
【夏休み特別企画】Angry Birdsのフィギュアを作ってみよう〜原型製作編〜
【夏休み特別企画】Angry Birdsのフィギュアを作ってみよう〜シリコン型製作編〜

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