やってみた コラム

【やってみた】南アフリカ生まれのARアプリ「Augmentron AR」を試してみた

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先日もニュースでご紹介した南アフリカ生まれのスマートフォン向けARアプリ「Augmentron AR」を試してみました。

「Augmentron AR」は、南アフリカ共和国の西ケープ州ジョージ市に拠点を置くスタートアップFuzzy Logicが開発・提供しているARアプリ。実際のアクションフィギュアと連動していて、フィギュアのパッケージをこのアプリを通して見るとARコンテンツが出現するそうです。

iTunesにあったスクリーンショットより。

「南アフリカのスマホアプリ」と言われても正直あまりピンと来ません。というかアフリカ諸国のモバイル文化自体実はよく分かりません。しかし海外ニュースを調べてみると、南アフリカ人は相当モバイルを使いまくっているようです。2006年に携帯の動画撮影機能だけで撮影した映画「SMS Sugar Man」が公開されていたり、毎年アフリカ地域最大の携帯向けサービスのカンファレンスイベント「AfricaCom」が開催されていたり、日本のGREEやMobageのようにアバター機能もあるソーシャルゲームプラットフォームを運営しつつ自社もモバイル向けソーシャルゲームを開発している企業もあります(過去記事はこちら)。なので当然モバイル向けのソーシャルゲームやアプリを開発している企業も複数あるし、それを使うユーザーもいます。

で、肝心の「Augmentron AR」ですが、アクションフィギュアがなければプレイできないのかと思いきや、iTunesの説明書きをよく読んでみたら開発会社のサイトにARマーカーが公開されていて、それでお試しプレイができるとのこと。

http://www.fuzzy-logic.co.za/augmented-reality.html

↑このページでARマーカーのPDFが公開されています。

こんなの。これを 「Augmentron AR」を起動したスマートフォンのカメラで見ると…

画面の上にロボットの格納庫登場!ちなみにカッコ良い効果音も付いています。

そして戦闘機に変形!アニメーションも非常に滑らかです。画面上にある「Game」ボタンをタップするとこのロボット戦闘機を操作してゲームができます。

”飛び出す”というよりはロボット戦闘機の視点的には「後ろにバックして」シューティングゲームがスタート。

こんな感じに画面奥から飛んでくる隕石や小惑星をレーザーで撃ち落としていきます。

大きな塊は左右に角度を変えて撃ちます。このコンテンツの凄いところはちゃんと「奥行き」が表現されていること。ARマーカーの上に表示されるタイプのARコンテンツのほとんどは、ただマーカーの上に”飛び出して”表示されるだけですが、これはマーカーの奥にも空間があるかのようです。奥に宇宙空間があってそこから隕石や小惑星が飛んでくる感じでCGもクオリティが高いです。ちなみにゲーム自体はUnityで開発されているとのこと。

……しかし…ふと気付いたのですが、商品のパッケージそのものがARマーカーになっているスマホ向けARアプリって、わざわざその商品を買わなくても売り場で試せるのでそれ自体は販促ツールにはならないですよね?というかこの「Augmentron AR」のPV自体思いっきり玩具売り場でプレイしてるしw

ということは、ARアプリを販促ツールとして活用したい場合は、ARマーカーは商品の「中」に仕込まなければならないということですね。

 

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