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米軍、兵士のPTSD治療にSecond Lifeを活用

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Tech系サイト「WIRED」(英語版)が伝えるところによると、米軍が帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス精神障害)の治療のためLinden Labが運営する3D仮想空間「Second Life」を活用するプロジェクト「Power Dreaming」を立ち上げたという。

PTSDとは命の危険に晒される体験した後に起こる、心に加えられた傷(トラウマ)が元となり様々なストレス障害が引き起こす疾患のこと。米軍の帰還兵の多くがこのPTSDを患っており、統計によればPTSDを発症した帰還兵の52%が頻繁に悪夢を見ているとのこと。そこでこの悪夢を打ち消すためSecond Lifeの仮想空間を活用。Second Lifeの中に個々にリラックスできるようカスタマイズされた夢の世界を構築し、悪夢で飛び起きた帰還兵が自分のアバターを操作して”夢の続き”をプレイできるようにした。これにより帰還兵の副交感神経を高めてリラックス状態に導くことが狙いだという。同プロジェクトは来年以降の実用化を目指して病院と連携して実証実験を行っているとのこと。

なお、米軍では過去にも帰還兵のケアにSecond Lifeを活用しており、2009年よりSecond Life内に戦場で手足を欠損した帰還兵のためのコミュニティエリアもオープンしている

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