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フロリダ州立大学ら、仮想アイテムの購入について研究を実施

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フロリダ州立大学ら、仮想アイテムの購入について研究を実施

米フロリダ大学とスウェーデンの仮想空間ディベロッパーのFirst Planet、ストックホルム経済専門学校が共同で、仮想空間ユーザーの仮想アイテム購入に関する研究を行った。

First Planet社は、スウェーデンの3D仮想世界「Entropia Universe」をプラットフォームに”惑星開拓”がモチーフとなったグリッド「Planet Calypso」を運営している企業。Entropia Universeはサービス当初からリアルマネートレード(RMT)が公認されており、スウェーデンでは専用のクレジットカードまで発行されている程経済活動が活発で、特にFirst Planet社が運営するPlanet Calypsoでは日本円に換算して数百万~数千万円規模の取引が行われたこともある。
三者は仮想空間内のブランドのアイテムが、ユーザーの”購入”の意思決定にどのように影響するかという研究を実施。それによれば、ユーザーがログインしている仮想空間が没入できる環境であればあるほどユーザーのアイテムに対する注目度が増し、それに伴い購入率も高くなってくるという。実際Planet Calypsoの全ユーザーのうち63%は現実の通貨を投入してPlanet Calypso内で提供されているアバター用の服飾アイテムを購入しており、この数値は従来の広告媒体を使用したブランドのプロモーション時の購入率よりも高かったという。
フロリダ州立大学のRob Hooker博士は「今回の研究は、個人の消費意欲がポジティブなブランド体験と密接に結びつていることを証明した。仮想空間は”楽しいブランド体験”の機会をユーザーに提供することができ、これはユーザーに”ブランドへ貢献したい”という気持ちを抱かせる。そしてそれは最終的に購入意欲へと繋がる」とコメントした。

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