米バージニア州立大学にて、AR（拡張現実）技術を利用した「ゴキブリ恐怖症」克服トレーニングの実験が行われた。
この実験は、ゴキブリ恐怖症の被験者にARマーカーを認識するヘッドマウントディスプレイ（HMD）をかぶってもらい、マーカーの上に表示される動くゴキブリの3DCGを見てもらうというもの。最初は一匹から始め、徐々にARマーカーを増やしてHMDに表示されるゴキブリの数も増やしていき恐怖を克服していく。尚、ARシステムはスペインの研究者が開発した。
実験は6名の女性の被験者を対象に行われた。ARでゴキブリを”体感”してもらうことにより実際のゴキブリに遭遇した時と同等の恐怖を引き出すのが目的だったが、ほぼ全員かなり高レベルの恐怖感を示していたという。
研究の詳細はこちら
http://www.liebertonline.com/doi/abs/10.1089/cyber.2009.0170