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今年も北米空軍がサンタクロースの追跡を実施

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アメリカとカナダが共同で運営する軍事組織「北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command:以下NORAD)」が、今年もサンタクロースの追跡を実施する。

これは軍隊が大真面目にサンタクロースを追跡しその情報を逐一発信するという、毎年恒例の国を挙げての”夢の行事”。「NORAD Tracks SANTA」の名称で親しまれている。
この行事の発端となったのは、大手スーパーの「Sears」が1955年にやってしまったちょっとしたミス。同店はクリスマスシーズンにちなみ「サンタクロースの家に電話しよう!」という企画を行ったが、なんと肝心の電話番号を間違えて広告を印刷してしまった。しかも運の悪いことに(?)間違えた電話番号は偶然にもアメリカ中央防衛航空軍基地の司令官への直通電話だった。いきなり子供からの「サンタさんに伝言をお願い!」という電話を受ける羽目になった司令官は最初は面食らったものの、子供の夢を壊してはいけないと思った彼はとっさに「サンタクロースは北極から南に向かったようだ」と回答。そしてすぐに部下たちに「もし子供から電話がかかってきたらサンタクロースの現在位置を教えるように」と命令した。後日彼の機知に富んだ行動は高く評価され、これ以降アメリカ空軍は毎年クリスマスの時期になると衛星やレーダー、戦闘機などを駆使して「サンタクロースの追跡実況」をするようになり、1958年からはNORADがアメリカ・カナダ共同事業として行うこととなった。
ちなみに現在では軍の最新鋭機器を反映し、「トナカイの赤い鼻から放出される熱源をミサイル検知用の赤外線探知機で追跡する」という”設定”ができている。サンタクロースの出発を偵察衛星で確認し、飛行経路を赤外線探知機で追いかけ、カナダから戦闘機を飛ばして追跡しているという。
またNORADだけでなくGoogleなど民間企業も協力し様々なクロスメディア展開が行われるのが特徴で、GoogleではYouTubeにサンタクロースの動画をUPするほかGoogle Earthでも現在位置追跡を表示。ちなみに今年はFacebookやTwitter、Flickrといったソーシャルメディアでも情報発信が行われる。
しばし童心に帰ってこの国家レベルの壮大な夢の行事に参加してみよう。

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