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宮城県、「X-I World」(旧エクシングワールド)の運営会社に業務停止命令

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宮城県、「X-I World」(旧エクシングワールド)の運営会社に業務停止命令

宮城県が、3D仮想空間「X-I World」(旧エクシングワールド)の運営会社である株式会社ビズインターナショナルに対し「特定商取引に関する法律」の違反行為を認定し、9月3日(木)~2010年1月2日までの4ヶ月間、同社の連鎖販売取引に関する新規の勧誘や申込み受付及び契約締結などの業務を停止するよう命じた。同社では宮城県に対し不服申し立てをする予定とのことだが、正式なプレスリリース等はまだ出ていない。

宮城県によれば、認定した違反行為は「氏名等不明示」「不実告知」「目的を告げずに公衆の出入りする場所以外における勧誘」「利益が確実と誤解させるべき断定的判断の提供」「迷惑勧誘」「適合性原則違反」「概要書面の不交付」など。同社は「X-I World」の”プレメンバー”を募集し代理店契約を結ばせ、案内用DVDやIP電話などの「ビジネスキット」を約30万~40万円で販売していた。契約者が別の人にキットを販売し新たに同社の代理店にすれば、その加入人数に応じてボーナスが得られる仕組みで、その勧誘の際に「モバゲーの進化バージョンについての話である」「すごい仕事の話をもってきたんだよ。これってインターネット、IT系の話なんだ。」「とてもすごい話なんだ。それこそ教科書にのるくらいの話なんだ。」「これから聞いてもらう話はすごい話だから。」などとのみ告げ、相手に同社の名称や負担の伴う取引契約の勧誘をする目的である旨、及び商品の種類を明らかにしていなかった。また、実際に開発されている「X-I World」の世界は東京都18区と大阪府及び小笠原諸島だけだったにも関わらず「日本列島を北から南まで忠実に再現」と事実と異なる説明をしていたほか、長時間に渡り説得したり消費者金融の利用を促したりと迷惑勧誘を行っていた例もあったという。
既に国民生活センターには8月末現在で同社に関する相談が全国から約870件寄せられているとのことで、宮城県では4月に県条例に基づき社名を公表し、以後も調査を続けていた。

宮城県の発表はこちら(PDF)
http://www.pref.miyagi.jp/syoubun/syohi/enforce/miyagi%20090902.pdf

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