(1)からの続き
次に楽天ブログやSo-net SNS、前略プロフィールなど複数のソーシャルメディアに3Dアバターを提供している株式会社Anyの畑野仁一氏が登壇し、「ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー Anyが目指すアバター戦略」と題し、現在国内外で押し進められている”ソーシャルプラットフォーム”の現状を語った。
■ソーシャルプラットフォームとは
「ソーシャルプラットフォーム」とは、自社のプラットフォームのAPIを公開し、企業や個人の開発者に対しアプリケーションの公開の場を解放しているサービスのこと。Googleの「Open Social」やFacebookの「Facebook Platoform」などが良い例だろう。これに続いてMySpaceやOrkutなど普通のSNSだったサービスも続々とプラットフォームのオープン化に踏み切っている。ソーシャルプラットフォームは外部から多種多様なコンテンツを獲得できるため、ユーザーのロイヤリティとサービス価値を容易に向上させることができる。また開発者にとっても、自分が作ったアプリを多くの人に利用してもらえる機会が得られるというメリットがある。
一方、日本のSNSはAPIやインターフェイスを公開せず、自社のみでコンテンツを囲い込むクロース型が主流だ。しかし現在、日本のSNSユーザーも企業からのみ与えられる機能やコンテンツに飽きてしまったためか、各社とも成長の限界が見え始めてきた。そこでまず国内では「mixi」が「mixiアプリ」のβ版を公開しソーシャルプラットフォーム化に踏み出している。これを踏まえて畑野氏は「日本には1億2000万人しか人口がいないので、SNSのユーザーはもうこれ以上増えない。これからSNSのユーザーを増やしていくには、いくら大きなメディアであってもオープン化せざるを得ない。他のSNSがオープン化に踏み切るかどうかはmixiアプリ次第だろう」と語った。
既に海外では、ソーシャルプラットフォームにアプリを提供し1億ドルを超える収益を上げるアプリケーションプロバイダーも出てきている。しかし国内では、PCよりもまず携帯電話で利用できなければビジネスにはならなず、課金システムも出来上がっていない。そこでAnyではアバターアイテムの決済に携帯3キャリアのモバイル決済を導入しているという。
また、日本ではソーシャルプラットフォームの認知度がまだ低いこともあってメディア側の理解が得られにくい。そこで同社では、アイテム課金の利益ををソーシャルプラットフォーム側とレベニューシェアし”折半”する方法をとっているとのこと。氏曰く「日本はちょっと特殊」とのことだが、この方法が功を奏し同社の3Dアバターは既に4つのソーシャルメディアに導入されている。
最後に氏は「日本はi-モードのような”公式サイトでの課金モデル”が定着しており、まだ海外のソーシャルプラットフォームのシステムが理解できない状態にある。しかしいずれ日本のメディアもソーシャルプラットフォーム化していくだろう」との考えを示した。
尚、最後のパネルディスカッションでは、岡本氏・畑野氏の両者とも”海外展開”も視野に入れていると発言。岡本氏は「日本のフィギュアは海外ユーザーからの需要が高く、現時点でもfgのユーザーの数パーセントは海外ユーザー」であると明かし、ユーザー数が5万人になった時点でfgの海外向けサイトを作りたいと語った。また畑野氏は、現在MySpace Japanのユーザー向けに提供している3Dアバターを10月からは全世界のユーザーに向けて提供するとコメント。ゴスロリなど日本のファッション文化をアバターを通して世界に発信していきたいと語った。
「ソーシャルプラットフォーム」とは、自社のプラットフォームのAPIを公開し、企業や個人の開発者に対しアプリケーションの公開の場を解放しているサービスのこと。Googleの「Open Social」やFacebookの「Facebook Platoform」などが良い例だろう。これに続いてMySpaceやOrkutなど普通のSNSだったサービスも続々とプラットフォームのオープン化に踏み切っている。ソーシャルプラットフォームは外部から多種多様なコンテンツを獲得できるため、ユーザーのロイヤリティとサービス価値を容易に向上させることができる。また開発者にとっても、自分が作ったアプリを多くの人に利用してもらえる機会が得られるというメリットがある。
一方、日本のSNSはAPIやインターフェイスを公開せず、自社のみでコンテンツを囲い込むクロース型が主流だ。しかし現在、日本のSNSユーザーも企業からのみ与えられる機能やコンテンツに飽きてしまったためか、各社とも成長の限界が見え始めてきた。そこでまず国内では「mixi」が「mixiアプリ」のβ版を公開しソーシャルプラットフォーム化に踏み出している。これを踏まえて畑野氏は「日本には1億2000万人しか人口がいないので、SNSのユーザーはもうこれ以上増えない。これからSNSのユーザーを増やしていくには、いくら大きなメディアであってもオープン化せざるを得ない。他のSNSがオープン化に踏み切るかどうかはmixiアプリ次第だろう」と語った。
既に海外では、ソーシャルプラットフォームにアプリを提供し1億ドルを超える収益を上げるアプリケーションプロバイダーも出てきている。しかし国内では、PCよりもまず携帯電話で利用できなければビジネスにはならなず、課金システムも出来上がっていない。そこでAnyではアバターアイテムの決済に携帯3キャリアのモバイル決済を導入しているという。
また、日本ではソーシャルプラットフォームの認知度がまだ低いこともあってメディア側の理解が得られにくい。そこで同社では、アイテム課金の利益ををソーシャルプラットフォーム側とレベニューシェアし”折半”する方法をとっているとのこと。氏曰く「日本はちょっと特殊」とのことだが、この方法が功を奏し同社の3Dアバターは既に4つのソーシャルメディアに導入されている。
最後に氏は「日本はi-モードのような”公式サイトでの課金モデル”が定着しており、まだ海外のソーシャルプラットフォームのシステムが理解できない状態にある。しかしいずれ日本のメディアもソーシャルプラットフォーム化していくだろう」との考えを示した。
尚、最後のパネルディスカッションでは、岡本氏・畑野氏の両者とも”海外展開”も視野に入れていると発言。岡本氏は「日本のフィギュアは海外ユーザーからの需要が高く、現時点でもfgのユーザーの数パーセントは海外ユーザー」であると明かし、ユーザー数が5万人になった時点でfgの海外向けサイトを作りたいと語った。また畑野氏は、現在MySpace Japanのユーザー向けに提供している3Dアバターを10月からは全世界のユーザーに向けて提供するとコメント。ゴスロリなど日本のファッション文化をアバターを通して世界に発信していきたいと語った。