いろいろな仮想空間にログインしてみた

第38回「Free Realms」

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【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第38回「Free Realms」
今回はSony Online Entertainment(以下SOE)が運営するファンタジー系仮想空間…というか仮想空間の要素を持ったMMO「Free Realms」を取りあげてみたいと思う。

当サイトをご覧頂いている読者なら既にご存じかと思うが、このFree Realms、正式サービス開始から17日目にしてユーザー数100万人を達成し、さらに一ヵ月でユーザー数200万人突破というとにかく大人気のサービスだ。またトレーディングカードやアメコミといった現実の商品とのクロスメディア・コラボレーション展開も行われている。残念ながら日本国内からこれらの商品を買うことはできないが、Free Realmsそのものには日本からも問題なくアクセスできる。
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ログインするにあたりまずWebサイト上で自分のアバターをカスタムするのだが、すぐにログインしたい・アバターを作るのが面倒くさいという人は予め用意されているアバターを使ってすぐにログインすることも可能。しかしせっかくなのでここではカスタム画面もご紹介したい。
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アバターは人間タイプ男女・妖精タイプ男女の計4種類から選択する。それぞれ肌や髪の毛、目の色を選択し、髪型や服、メイクのパターンを組み合わせるという簡単なもので自由度はあまりない。
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次にアバターの名前を決めるのだが、これが自由に名前を付けるのではなく用意されたファーストネームとラストネームを”組み合わせる”という形式。既に誰か他のユーザーによって使用されている組み合わせは使えないようになっている。
※追記
実はこの一段階前に任意の名前を入力できる項目があった(どうやら筆者がすっ飛ばしてしまったらしい…)。但しすぐに反映されるのではなく、入力後に仮の名前を選択し、数日後に運営側で本来の任意の名前に変更されるとのこと。
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アバターを作成するとWebサイト上にプロフィールページが出来上がる(当たり前だが最初は仮想通貨もアイテムもスキルも友達も何一つ無い)。ここまで来たら次はいよいよFree Fralmsでの冒険だが、フィールドの起動はプロフィールページ左上のボタンを押すだけでOK。(一番最初はダウンロードが必要)
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するとFree Realmsのフィールドが別ウィンドウが開く。一番最初にログインしたときは、画面上にナビ用のNPCが現れて画像・文字・音声ガイド付きでアバター・画面の操作や遊び方を教えてくれる。もちろん全て英語なのだが、UI(ユーザー・インターフェース)が非常に分りやすくできており、英語が苦手でも”なんとなく”の感覚だけで操作できてしまう。
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また印象的なのは景色の美しさ。全体的にパステルカラーが多く使用されており、光も柔らかく温かみのある質感で表現されている。世界観はファンタジーと現代っぽさが絶妙に組み合わさった不思議な感じで、なんだかフィールド全体に”ほんわか”とした雰囲気が広がっている。冒険を進めてクエストをこなしていくごとに瞬時にフィールド間をテレポートできるようにもなるのだが、ログインした当初は敢えていろいろと歩き回って散策してみることをオススメする。風景を眺めているだけでも結構楽しい。
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因みに歩くだけでなく川や池、海などの水辺では泳ぐことも可能。水に入ると自動的にアバターが立ち泳ぎ・クロールを始めるので試してみよう。滝壺まで近寄って虹を鑑賞することもできる。
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また、このFree Realmsの魅力の一つとして「様々な職業を体験できる」という”キッザニア”的要素がある。職業もシェフや郵便配達、鉱夫、ペットトレーナーなど実際にあるものから”忍者”などの「それって職業?」といったものまで多種多様。それぞれに対応したミニゲームやクエストが用意されており、それらをこなしていくごとに職業のスキル(レベル)も上がっていく。
月4.99ドルの有料アカウントにならなければ就けない職業・できないミニゲームもあるが、無料アカウントでも十分過ぎるほどやることが用意されているし、何よりフィールドが遊びきれないくらい広大なので不自由はあまり感じない。
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ミニゲームは、パズルゲームやボードゲームなど2Dのカジュアルなものから、3Dのフィールドでオオカミやトロールなどの敵と戦う対戦ゲーム、その他レースゲームやアクションゲーム、音楽ゲーム(リズムゲーム)、宝探し(コレクション)などありとあらゆるゲームが揃っており、Free Realms内で全てのタイプのゲームが体験できると言っても過言ではない。しかし、「必ずこれをやらなければならない」「これをやらなければ先へ進めない」といった強制力のあるものではなく、気分次第でどれでどう遊んでもOK。一つの職業を極めるもよし、”広く浅く”様々な職業を体験してみるもまた良し。ただ職業に挑戦するごとにその仕事に見合ったアバターの洋服がもらえ、以降職業ごとのミニゲームをプレイする度に自動的に着替えるようになるので、アバターの着せ替えを楽しむには様々な職業を体験した方がいいだろう。
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尚、アバターの洋服やアイテムはショップで購入することもできる。
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ミニゲーム以外のクエストはフィールド内の各地にいるNPCから出題される。最初は「●●にいる○○に会ってくる」といった簡単なものだが、万が一道に迷っても緑色の点線で道のりを教えてくれるという超・親切設計で、途中でクエストが嫌にならないよう配慮が為されている。
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因みにフィールド内には動物、人間、妖精含め本当に多くのNPCが闊歩しており、正直ユーザーのアバターとまるで区別がつかない(ちゃんとそれぞれに名前もある)。そんなときはアバターの上にカーソルを合わせてみよう。上記のようなサークルが表示されれば自分と同じユーザーだ。もちろん他のユーザーとはチャットやメールでコミュニケーションや友達登録、アイテムの交換などができるほか、ユーザー同士で戦う対戦ゲームもできる。
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また、便利な機能として「Free Realms内から動画を撮影してそのままYouTubeに投稿できる」機能がある。さすがに撮った動画をそのままYouTubeに投稿するのは少々時間がかかるが、画質も比較的綺麗で効果音やBGMまでクリアに録音されていた。

既にYouTubeにはこうしてユーザーによって撮影された多くの動画がUPされているので試しに見てみよう。
Free RealmsはUIの分りやすさや適度に”ユルい”カジュアルなゲームの構造などから、明らかに「まだ本格的に3DのMMOや仮想空間にログインしたことのない層」をターゲットにしていることが伺える。しかし決して適当な作りの空間ではなく、特に再度ログインして歩き回ってみたくなるような美しいグラフィックは魅力的だ。こうした「まだログインしたことのない人」を対象としたサービスは「POKIPOKI」のスタイルに近いかもしれない。本格的に3DのMMOや仮想空間をプレイする前の「練習」としてはこのようなカジュアルMMOは最適だろう。
尚、今秋を目途にユーザーが土地や家を持てる機能やコミュニティ(グループ)のメンバーだけでチャットできる機能など、よりコミュニティ面と生活面を強化するアップデートが予定されていることがE3にて発表されたとのこと。
Free Realms
http://www.freerealms.com/

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