いろいろな仮想空間にログインしてみた

第35回「Habbo Hotel」

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今回は、もう何本もニュースをUPしイベントレポートのコラムも書いているので”今更”という感じもしないではないが、全世界30ヶ国以上で展開しアカウント数も1億を突破しているというフィンランド発の仮想空間「Habbo Hotel」についてまとめてみたい。

Habbo Hotelは2000年にサービスを開始した老舗の仮想空間。最初、創業者2人があるロックバンドのファンサイトとして「KULTA KALA」(フィンランド語で”金魚”という意味)という名称でサイトを立ち上げたのがことの始まり。その後グローバル展開するにあたり、”金魚”という名称ではいちいち各国ごとの言語に訳さなければならなくなるため、「Habbo Hotel」という名称に変更した。ちなみに「Habbo」とはフィンランド語でも何でもない造語だという(SONYみたいなもの)。
尚、日本でも展開しているということで、せっかくなので日本ローカライズ版をプレイしてみた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
「Habbo Hotel」は2000年にフィンランドで生まれた子供・若者向けの2D仮想空間。見てお分かりかと思うが、昔懐かしいレトロな8bit風のグラフィックが特徴で、ショックウェーブで動作しWebブラウザ上で操作することができる。
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アカウントを登録したら、まず最初に男女どちらかの基本アバターを選択してカスタマイズ。しかしアバターデザインは後からでもいくらでも変更可能。また基本的なアバターパーツもあらかじめ用意されているので、いきなり無一文・裸一貫から始めるようなことにはならない。
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このHabbo Hotelは基本利用は無料だが、「VIPメンバー」になれる有料アカウントコース「Habboクラブ」も用意されている。こちらを利用すると、通常ではもらえない服飾アイテムや家具アイテムが無料でもらえたりと色々な特典を享受することができる。
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こちらが自分のマイページ。Habbo Hotelは仮想空間の機能だけでなく、日記を書いたりコミュニティに参加したり、または自分で新たにコミュニティを作成したりといった一般的なSNSの機能も一通り実装されている。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」 【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
面白いのは、そのマイページのデザイン自体も自分の好きなように変更できること。それもレイアウトを変えるだけでなく、ページの壁紙を変えたり、各テーブル(枠)のフレームを変えたり、ワンポイントでアクセントを加えたりとかなり自由にカスタムすることができる。こうしたマイページのカスタム用のパーツも仮想アイテムとして販売されている(一部無料で使えるものもあり)。
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ではいよいよ自分の部屋をカスタムしよう!……とは言うものの、一番最初にもらえる部屋はこのように狭く、また家具も一切無い…。Habbo Hotelで家具などのアイテムを手に入れるには、基本的にはリアルマネーを投入し仮想通貨「Habboポイント」を購入するしかない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
しかしアカウント登録をした当初であれば、定期的にログインすると上記のようなごくごく基本的な家具が1日一個プレゼントで届くようになっている。とりあえずこれを配置して部屋らしくしてみよう。

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尚、部屋は一人で複数持ってもOK。なので後からこのように広い部屋を選択して好きな空間を作るのも良い。複数の部屋をつなげてダンジョン(迷路)のようなものを作ってみてもいいだろう。
また部屋を構成するアイテムは、Habbo Hotelで開催されるイベントに参加することによりレアな限定アイテムをGETすることも可能。上記の部屋にたくさんいるペンギンも、他のユーザーのアバターではなくこういう形のオブジェクト。これらもイベントで無料でGETした限定アイテムだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」 【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
アイテムを購入するのに必要な「Habboポイント」の購入方法は以下の4種類↓
1.NTT Docomo払い(月々の通話料・通信料に加算する形で支払い)
2.コンビニ払い(ファミリーマートのFamiポートか払い込み票で支払い)
3.公認プロバイダ払い(So-netかOCNの月々の料金に加算する形で支払い)
4.クレジットカード払い

しかしHabbo Hotelに定期的にログインしなければGETできない”ワールド内仮想通貨”「ピクセル」もあり、これがなければ買えないものもあるので、完全に無料のユーザーでもそれなりに遊ぶことができる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
次にHabbo Hotel内の公共スペースも見てみよう。何せ世界32ヵ国で展開しているサービスなので、とてもじゃないが個人の部屋を全部見て回ることはできない。もし誰か他のユーザーと友達になりたかったら、まずは公共スペースを見て回った方が手っ取り早いだろう。
しかし公共スペースも人気のある場所はコアタイム(19:00~0:00ごろまで)には満員になっていることもあるので注意。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」 【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
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このように、公共スペースには文字通りホテルのロビー風な所から、カフェ、プールサイド、ピクニックエリアなど多種多様な場所があり、だいたい夕方以降はどこに言っても誰かしらいるのでコミュニケーションに困ることはないだろう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第35回「Habbo Hotel」
またHabbo Hotelには他のユーザーやモデレーター(監視スタッフ)と一緒にミニゲームで遊べるコーナーもあるので、ゲームを通してコミュニケーションするのも良いだろう。
基本的にこのHabbo Hotelは全年齢対象だが、スペースによっては「20歳以上限定」「VIP限定」などの制限が設けられており、またワールド全体の営業時間が8:00~2:00までと定められているところから、ユーザー間の、特に未成年のユーザーとのトラブルに配慮している様子がうかがえる(以前このコーナーにとり上げたニコッとタウンもこの形式)。
またHabbo Hotelには各国ごとに「言葉フィルター」機能によって不快感を与える言葉や差別的な言葉、犯罪を助長しやすい言葉などを「禁止用語」として設定し、チャット中にこのような言葉が発言された時に自動的に「ホバ」という言葉に自動変換され警告が発せられる仕組みがある。さらにモデレーターが24時間体制の監視を行っているので、万が一トラブルが発生した場合でもすぐに彼らに報告すれば駆けつけてくれる。
ちなみに本日1月19日からは「安全週間期間」と題したインターネットセキュリティの啓蒙イベントを開催している。ただ「遊び場」を提供するだけでなく、こうした”イベント”を通して若いユーザーに正しいインターネットの使い方を教える試みを行っているところも、世界中で支持されている理由の一つではないだろうか。
Habbo Hotelジャパン
http://www.habbo.jp/

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