いろいろな仮想空間にログインしてみた

第27回「Frenzoo」

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Virtual World Conference&Expoの1日目が終わったあと、インターネットが無料で使えることをいいことにその後もダラダラと会場の休憩スペースで作業していたら、とある若い欧米人に「トイレに行ってくるのでちょっと荷物を見ていてもらえますか?」と声をかけられた。もちろん「いいですよ」と答え、それをきっかけにその場で少し会話をしたのだが、どうやらその方、香港から今回のイベントを視察しに来たのだという。香港で新たなファッション系のアバターサービスを提供しているとのことで、その場でひとしきり説明を受け最後に名刺を頂いたのだが、改めて見てビックリ仰天!なんと「CEO & Co-Founder」。”作った人”本人から直々に説明を受けてしまった……。
ということで、これはサイトでもとり上げねばならないだろうということで、今回は香港の3Dアバターサービス「Frenzoo」を紹介したい。Simon Newstead CEOから説明してもらったことをできる限りそのままお伝えしたいと思う。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
「Frenzoo」は香港のFrenzoo Limited社が提供するファッション系アバターサービス。「Ztylist」という自分の3Dアバターをカスタムして、それに好きな服を着せて他のユーザーに見せびらかしコメントを付け合いながらコミュニケーションを楽しむというもので、最近β版の提供を始めたばかりだという。Newstead CEO曰く、「日本のプーぺガールのようなものだが、Frenzooは3Dのアバターなのでファッションを360°チェックできる」とのこと。また、プーぺガールのアクティブユーザーはほとんどが若い女性だが、Frenzooは男性アバターもあるので男女どちらもユーザーとして想定しているようだ(利用は13歳以上と年齢制限がある)。それにしても香港にもプーぺガールが知られているとは驚きだった。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
Frenzooの利用には専用ソフトのインストールが必要だが、それさえ済ませばWebブラウザー上で3Dアバターをカスタムすることができる。カバーしているブラウザは、IE、Firefox、Safari、Opera、Sleipnir、Maxthonと幅広いが、Google Chromeにはまだ未対応。尚、Macでも利用可能だという。
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まず、基本となるアバターを選択する。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
それから、このアバターを元に顔や髪型、メイクなどを設定してカスタムしていくが、顔の設定項目がセカンドライフ並みに細かく、アニメ顔からリアル顔までかなり自由にアレンジできる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
メイクのパターンや髪型、服は、とりあえずデフォルトの状態のものが一種類ずつ用意されており、ここから色々なアイテムを買い揃え組み合わせていく。アイテムはサイト上部にある「Shop」タブから購入可能。購入には「コイン」が必要だが、アカウントを作成時に誰でも500コインずつもらえるようになっているので、まずはそれで買い物をしてみよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
尚、アバターにはポーズを付けることも可能。スクリーンショットを撮影するときに服装や背景画像に合わせて活用できる。
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撮影したスクリーンショットはそのままプロフィール画像としてアップロードできる。勿論自分のPCにも保存可能。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
背景画像は無地のものから風景、デザイン的なものまで様々なものが用意されている。アバターの角度や服のデザイン、ポーズなどと組み合わせると意外な場面が切り取れる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
今のところメイクと髪の毛は1ブランド(?)ずつしかないが、服は作風ごとに8ブランド用意されている。それぞれカジュアルだったりフェミニンだったりテイストが違うが、組み合わせの妙で様々なスタイルが楽しめるのでいろいろ試してみよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
こちら、なぜか日本語で「しゃれ」というブランド。一番点数が多く個性的なデザインが揃っている。服は購入を決める前に実際にアバターに着せて様々な角度から見てチェックできるようになっている。アバターにカーソルを合わせ、左クリックで自由に動かすことが可能。また、上半身、下半身、頭、胴体、足元とピンポイントでズームすることもできる。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
メイクのパターンはアイシャドウ、リップ共様々な色のものが用意されている。こちらも服と同様に購入する前に実際に試すことができるので、自分の服に合った色のものを選ぼう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第27回「Frenzoo」
こちらは「Zoo」というFrenzooのユーザー一覧。基本的に英語で提供されているためか、地元の香港だけでなく、アメリカやイギリス、カナダ、インド、イタリア、中国、台湾と様々な国のユーザーが参加している。スクリーンショットも表示されるので、これで自分と似たようなファッションセンスのユーザーを見つけられるというわけだ。また、プロフィールページには簡単な自己紹介から好きなファッションジャンルや好きなブランドなども書き込める項目があるので、それをきっかけに友達作りもできたりする。
現在まだ始まったばかりなので用意されているアイテムは少ないが、毎日何かしらアイテムが追加されているとのことなので、こまめにチェックしてみよう。
今後リアルに存在するファッションブランドとコラボレーションをしたらかなり面白いことになるかもしれない。実際に自分のアバターに服を着せ、360°どの角度からもチェックできることから、実際の服をアバター用に再現して提供すれば、リアル商品の購買意欲を喚起することもできるのではないだろうか。
因みに、現在アイテム購入に必要な「コイン」を稼ぐ方法はまで提供されておらずリアルマネーとの連動もないようだ。ただ、いらなくなったアイテムを売ればまたコインが戻ってくるシステムになっているので、しばらくは500コインの範囲内で服を買っては売りを繰り返して着せ替えを楽しむしかないようだ。
こちらの仮想通貨のシステムも早く整備されてほしい。
Frenzoo
http://www.frenzoo.com/beta/

ロングバージョン↓

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