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【VWCE in L.A.レポート】企業出展ブースいろいろ写真レポート(2)

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火星でゴルフ!超美麗グラフィックの仮想世界「Blue Mars」


こちらはハワイから参加のAvatar Reality。火星に水を入れて開拓し、人間の居住が可能になった火星がコンセプトの仮想世界「Blue Mars」を開発中。とにかく美しい画面が印象的で、今回のイベントでデモを行っていたプラットフォーム中、最もハイクオリティなグラフィックだった。


ダイナミックな火星の地形をそのままに緑や海、町などが構築されており、特に上記の画像の左側にある、太陽系最大の火山「オリンポス山」に作られた滝は絶景。パーティクルで再現された水の流れ具合も実にリアルで、言葉を失うくらい美しい。


ゴルフゲームのデモも見せて頂いたが、これが今までゲームで提供されていたようなゴルフのシステムと少し変わっており、画面上にゴルフコースの地図と現在位置が表示されていない。これは、よりリアルなゴルフプレイに近づけるため”敢えて”表示していないのだという。ユーザーができることはその場の状況に合わせてクラブと打つ強さを選ぶだけ。どこに飛ばせばいいのか、この先どんな地形になっているのかはさっぱり分からない。しかし、そもそもリアルなゴルフも最初からコースの地形が分かるわけではない。こうして「先が分からない」ことを敢えて楽しむシステムとなっている。
Blue Marsの利用は無料の予定で、アーティストと契約して服飾アイテムや家具などのアイテムを販売したり、広告として協賛企業の仮想代理店を構築したり、先のゴルフのようなアトラクションをカジュアルゲームのプラットフォームとして提供したりといったビジネスモデルを想定しているという。
先に北米などへ向けて英語で提供されるそうだが、もちろん日本での展開も検討されているので楽しみに待つこととしよう。
尚、同社のサイトで既に多くのスクリーンショットが公開されているので是非ご覧頂きたい。

Avatar Reality
http://www.avatar-reality.com/

新たな仮想世界「Multiverse Places」を発表


Virtual World Conference&Expoへの出展に合わせ、新しい仮想世界「Multiverse Places」を発表したアメリカのMultiverse。同社はこれまでにも社名と同名の仮想世界プラットフォーム「Multiverse」を提供してきたが、それと今回の「Multiverse Places」との違いは「ソーシャルネットワーク」と「オンラインゲーム」を組み合わせている点。これまでの「Multiverse」は、どちらかというと開発者向けで「様々なゲームを作るためのプラットフォーム」という感じだったが、「Multiverse Places」は専用ブラウザのほかにソーシャルネットワーク用のアプリケーションも付いており、これでボイスチャットをしたり、友達のゲストブックに書き込みをしたりできる。またスタート地点が”ニューヨークのタイムズスクウェア”と決まっており、既に動画が見られるシアターや音楽を視聴できるクラブなどの施設があることも特徴。開発者だけでなく一般ユーザーもよりMultiverseに親しめるサービスになっている。しかしこの「Multiverse Places」もオープンソースとなっているので、開発者が自由に新しいアバターやアニメーション、メニューシステムを追加することが可能。また基調講演でこれをプラットフォームに人気ドラマをモチーフとしたMMOが製作されたことも発表された。こちらも後ほどレポートする予定なので少々お待ち頂きたい。

Multiverse Places
http://www.mv-places.com/

セカンドライフの外からチャットができる「SLim」を発表
【VWCE in L.A.レポート】企業出展ブースいろいろ写真レポート(2)

【VWCE in L.A.レポート】企業出展ブースいろいろ写真レポート(2)
こちらも今回の出展に合わせ、セカンドライフを立ち上げなくてもフレンドリストに登録した友人とテキスト・ボイスチャットができるIMソフト「SLim」を発表したご存知Linden Lab。因みにここのブースが会場中もっとも派手で大掛かりなセッティングだった。もう大型看板など天井に届く勢い。こうしたところを目にすると、やはりセカンドライフは世界の仮想世界業界のシンボル的存在なのだろうかと思ってしまう。
ブースではSLimのデモンストレーションを行っていたほか、デュラン・デュランの参入を手がけているディベロッパー企業のRivers Run Redの新たな試みや、サンディエゴ大学のセカンドライフ内キャンパスの紹介、慈善団体「Global Kids」のティーングリッドでの活動の紹介、SLimの説明など様々なスピーチが行われ、常に多くの参加者が足を止めていた。”出展”とはいえ、こうしてカンファレンス会場以外でも面白い講演が行われるので気が抜けない。

Linden Labオフィシャルブログ(SLimの発表)
http://lindenlab.com/pressroom/releases/09_03_08

……と、大人向けの仮想世界プラットフォーム企業3社を取り上げてみた。説明文が少し長くなってしまったので、次はディベロッパー企業などプラットフォーム以外の企業のブースをサクサクと紹介していきたいと思う。

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