和歌山大学が、セカンドライフのKyoto 3Di Lab内に「言語グリッドプロジェクト」の一環として「言語バリアフリールーム」設置し、セカンドライフ内における多言語翻訳の実証実験を行うと発表した。英語⇔日本語、韓国語⇔日本語、中国語⇔日本語など、国境を超えたコミュニケーションを体験することができるという。
「言語グリッド」とは、独立行政法人情報通信研究機関(以下NICT)が進める、インターネット上に存在する辞書や対話集、機械翻訳等の言語資源をつなぐ仕組みのことで、言語グリッドプロジェクトは大学や企業、NPO、NGOなどと連携する民・産・官・学の共同プロジェクト。
今回設置された「言語バリアフリールーム」内では、椅子に座るだけで多言語翻訳チャットを利用できるようになっており、現在、日本語・英語間、日本語・中国語間、日本語・韓国語間の多言語翻訳チャットが利用可能。特徴的なのは京都の名所旧跡の名称翻訳を精度良く行える点で、京都観光の話題に関する円滑な多言語翻訳チャット機能を提供しているとのこと。
今後、同大学ではこの言語バリアフリールームを通じて、仮想空間内の多言語翻訳システムの可能性を追求していくとしている。
「言語バリアフリールーム」へテレポート:
http://slurl.com/secondlife/Kyoto%203Di%20Lab/162/54/33