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【CEATEC JAPANレポート】コンテンツフェスティバルセッション「Web2.0〜3.0環境におけるデジタルコンテンツの可能性」

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CEATEC JAPAN開催3日目の10月4日、千葉・幕張メッセにて開催中の「CEATEC JAPAN」の中のコンテンツフェスティバルセッションにて、KandaNewsNetwork,Inc. 代表取締役でビデオジャーナリストの神田敏晶氏による講演「Web2.0〜3.0環境におけるデジタルコンテンツの可能性」が行われた。
【CEATEC JAPANレポート】コンテンツフェスティバルセッション「Web2.0〜3.0環境におけるデジタルコンテンツの可能性」
■「建物よりもアバター」
神田氏は、YouTube、Joost、Twitter、mixi、USTREAM、Stickam、セカンドライフなどWeb2.0を象徴するようなサービスの具体例を挙げ、ネットとリアルが歩み寄りつつある現状を解説。
神田氏は「(セカンドライフに)建物はいらない。セカンドライフのユーザーは殆どがお金を持っていない人達なので、店先に自動販売機を並べて見せても誰も買わない。お金を持っていない人でも買いたくなるようにするには、アバターにトークをさせるしかない。現在セカンドライフで儲けている人達というのはアバターがトークをしている。他のアバターとトークすることによってユーザーは『楽しかったな』と思える。人が一番面白い。人が集まって”何か”をし、皆一緒に共通体験をすることによって、初めて本当のセカンドライフの楽しさが分かる。」と語った。
また神田氏は、WEB2.0的サービスを「時間同期」「時間非同期」をX軸に、「共有型」「自己完結型」をY軸としたマトリックス表に分類。セカンドライフは「時間同期・共有型」に分類された。
【CEATEC JAPANレポート】コンテンツフェスティバルセッション「Web2.0〜3.0環境におけるデジタルコンテンツの可能性」
現在、日本国内の企業のセカンドライフ参入のニュースが相次ぎ、今では参入の話題を聞かない日はないほどになっている。しかし各社とも、仮想世界の自由な空間と可能性を感じている反面、それを100%活用しているとは言いにくい状況にある。
それは、「企業が消費者に一方的に提供する」という従来の「Web1.0」的な思考に未だに捕らわれているからではないだろうか?
セカンドライフ内に建設された企業の建物に誰も居ず、常に賑わっているのは一般ユーザーのコミュニティやイベント…という現在のセカンドライフの姿がそれを如実に表していると思う。
Web2.0的サービスに共通するのは、「人そのものがコンテンツ」であり「提供者」であるということだろう。
そこには一方通行なコミュニケーションではなく、お互いが与え合い、共有するという双方向のコミュニケーションが存在する。
果たしてそれを企業側が理解し取り入れて上手く活用することができるのか、今後の進化の過程が楽しみなところだ。
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