いろいろな仮想空間にログインしてみた

第5回 「metaplace」

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今回は、”自分でゲームや仮想世界が作れる”ことが売りの「metaplace」をとりあげたい。とは言っても、実はこのmetaplace、まだ正式には公開されていない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第五回 「metaplace」
metaplaceは、アメリカのAreae社が開発した自分だけのオリジナルゲームと仮想世界を作ることができる共有プラットフォーム。
9月18日に公式サイトにてアルファテスターを1万人限定で募集したところ申し込みが殺到し、残念ながら現在募集は打ち切られている。
metaplaceの大きな特徴は、ブラウザ上で動くソフトなのでウィンドウズやマック、リナックスなどPCのOSを選ばないこと。ブラウザが搭載されていればWiiやPS3などのゲーム機でもプレイすることができる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第五回 「metaplace」
さらにユーザーは難しいプログラミング言語の知識がなくても、比較的簡単な作業で自分の仮想世界を構築することができる。「Lua」という簡易なインターフェースが用意されており、サイト製作のHTMLに近い感覚でプログラムが組めるという。これでRPGやシューティングゲームなど様々なゲームや仮想世界を開発でき、自分で作ったものを他のユーザーに渡すことも可能とのこと。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第五回 「metaplace」
Areae社長ラフ・コスター氏のmetaplaceデモ動画

metaplaceがセカンドライフと大きく違う点は、セカンドライフは全てのユーザーがサーバーにアクセスして1つの共通した世界の中で他ユーザーとコミュニケーションするのに対し、metaplaceはユーザー一人一人が自由に別々の世界を持てるということ。
将来的には、ブログパーツのようにサービス自体を外部サイトやブログに埋め込めるようにし、完全にネット上で展開できるようにする予定だという。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第五回 「metaplace」
もしこのmetaplaceが近いうち一般公開され、仮想世界サービスのスタンダードになる日が来れば、企業にサービスも技術も独占されている現在の仮想世界の状態から、誰もが気軽にクリエイターになりサービスを提供でき、同時に受け手側として楽しめるより自由な世界が広がるのではないだろうか。少なくともその可能性を秘めたプラットフォームではないかと思う。
metaplace
http://www.metaplace.com/

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