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【速報レポート】「長期滞在型SIM」を目指す「ネオクーロン」がオープン

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1997年に発売されたプレイステーション用ソフト「クーロンズゲート」。その独特の世界観は現在でもファンが多い。そして、発売から10年を経た今年7月23日、セカンドライフに「クーロンズゲート」の世界観を再現したSIMが誕生した。それが「ネオクーロン」だ。ネオクーロンは単にゲームを再現しただけではなく、住居や店舗施設の賃貸、専用SNSの常設、インディーズレーベルとの提携によるアバターライブ、などの試みを通し、「長期滞在型SIM」を目指している。
早速、ネオクーロンの世界を紹介していきたい。


テレポートすると入口の門の前に到着する。看板にはネオクーロンをより楽しむためのクライアント設定について説明がされている。少々面倒かもしれないが、ぜひ設定しておくことをお勧めする。また、より雰囲気を感じるためにも、できれば音付きで楽しみたい。


準備ができたら大きな門の前に進む。が、開かない。自動ドアではないようだ。しかたなしに恐る恐るクリックすると…


すごい音とともに勢いよく扉が開く。筆者はヘッドホンで聞いていたために相当驚いてしまった。


暗闇に浮かびあがるネオンがあやしい。


ところどころに張られたチラシ。内容はともかく、世界観に合わせた色合いで風景になじんだデザインだ。チラシはWebサイトへリンクされている。


「アバター」は「精霊」というのだろうか。手前のアバターが数百リンデンドルなのに対し、奥の2体は20リンデンドルと安い。


購入して装着してみると、不気味で風景に合っている。


門をはいってすぐ右にある店にはある黄色の張り紙にはオリエンテーリングや「剥きエビ」探し、密室からの脱出、スカイダイビングといったネオクーロンの楽しみ方が紹介されている。「剥きエビ」は10匹あるらしい。見つけたら右クリックして購入(無料)しておこう。ただし、全部見つけても特にご褒美はない。


密室からの脱出は部屋を出るために必要な9文字のパスワードを構成する文字を見つけ出さなければならない。密室脱出型のアドベンチャーゲームが好きならきっとはまるだろう。なんとか脱出できるとプレゼントがもらえる。


そのほかにもいつかは飛ぶらしい飛行機のような物体や、一見冷蔵庫や電子レンジだが実は…なモノやある部屋で遭遇したある状況など、探検の楽しみを十二分に満たしてくれる。噂ではまだまだ仕掛けがあるようだが、あとはご自身で確かめてみてほしい。立体的に入り組んだネオクーロンを制覇するのは大変だ。取材中も迷っては何度も同じ場所に出てきてしまうのだが、「迷うのもコンセプト」(ネオクーロン担当者)というだけあり、不思議と楽しい。
ところで、取材終了間際、プレイステーション版のクーロンズゲートのファンで、このSIMができることを待ち望んでいたという方にお会いした。お二人ともネオクーロンができることを知ってセカンドライフを始めたとのこと。それぞれ2ヶ月目と2日目だという。
2か月目になる方は、ネオクーロンのニュースからセカンドライフを知った当初「セカンドライフ?なにそれ?」という状態だったという。その状態からセカンドライフを始め、最初は「クーロンが始まるまでは飽きないで続けられますように」と思っていたそうだが、今では土地を借りるまでになったとのこと。2日目の方も早速ネオクーロンに住居を借りるつもりという。
これまでのセカンドライフ内の企画はすでにセカンドライフ内のユーザーを対象にしたものが主流であり、新規ユーザーをセカンドライフへ流入させる力にはなりにくいという現状があった。ネオクーロンを取り巻くこうした動きはこれまでになかったものといえるだろう。また、「長期滞在型SIM」のコンセプトのもと、SNSと組み合わせることでコミュニティ化を促進する試みも行われている。目論見通りに進めば、セカンドライフにユーザーを定着させる好事例となるかもしれない。

Neo Kowloonへテレポート:
http://slurl.com/secondlife/kowloon/146/21/23/

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