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【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート

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11月29日(金)、グローバルラボ仙台が、仙台市内の専門学校や大学に通う学生を対象としたモバイルゲームの開発者育成プログラム「スマホゲーム開発塾」の一環として、同プログラムに参加する学生と、フィンランド・オウルの学生がお互いが開発したゲームをリアルタイムにプレゼンし合う”特別編”「Bridge program」を実施しました。

【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート

「グローバルラボ仙台」とは、仙台市とフィンランド・オウル市との独自のネットワークを活用し、 仙台・東北にゲームやTech関連の産業を構築するために設立されたコンソーシアムです。もともと仙台市とオウル市は友好都市協定を締結し、ビジネスや文化、教育など様々な面で連携・交流を行っており、2005年より締結されている産業振興協力協定も先日11月13日に5回目の更新を迎えました。

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「スマホゲーム開発塾」は、グローバルラボ仙台が毎年開催している、学生たちにモバイルゲームの開発手法を教える約半年間の教育プログラム(他にもITサービス開発塾もあり)。産官学が連携し実際に仙台で活動しているクリエイターが学生に直接始指導するのが特徴で、アイデアソンから開発、マーケティング、ブラッシュアップ、リリースに至るまで複数回の講習で指導を行い、その集大成として2020年2月24日に開催予定の東北最大級のアプリコンテスト「DA-TE APPs!」でプレゼンし、優勝を競います。なお、昨年よりオウル工科大学のゲーム開発者教育プログラム「Oulu Game Lab」もコンテストに参戦。フィンランドと仙台の学生が国境を越えてゲームの開発スキルを競い合う場となりました。

【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート
なお、昨年の「DA-TE APPs!」では、仙台チームが4組、オウルチームが2組という内訳でしたが、今年は偶然にも仙台チーム3組、オウルチームが3組と同じチーム数で平等となりました。果たして栄冠は仙台・オウルのどちらに輝くのか?

プレゼンの形式は、仙台・オウルをWebカメラ越しに中継し、お互いのゲームの概要やプレイ画面を紹介し、感想や質問などを言い合うというもの。その際の約束事は「どんなに厳しい質問やツッコミが来ても必ず笑顔で答えること」。これは「DA-TE APPs!」本番での審査員からの質問やツッコミに動じず冷静に受け答えできるようになるためのトレーニングでもあります。

【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート

【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート
なお、この写真を見てお気付きの方もいらっしゃるかもしれまんが、明らかにオウル側の学生の方が人数が多いように思えますが、これは「Oulu Game Lab」のシステムによるもの。
グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」は、スタート時から同じメンバーのチームで1つのゲームの企画を練り、開発していくのに対し、「Oulu Game Lab」では、まず40人の参加メンバーを2人ペアにしてどんなゲームを作りたいか企画させ、その内容を審査して10チームに絞り込み、さらに5チームに絞り込んだところでデモ版の開発に着手、最終的に3チームになったところでプロダクト開発に移る…という、学生を徹底的に篩(ふるい)にかけるシステムとなっています。言わばゲーム開発の「蠱毒」(いろいろな毒虫を同じカメに放り込んで最後まで生き残った奴が最強という古代中国の禁術)。ただし審査の過程で脱落した学生を弾くのではなく、どんどん残ったチームに入れてゲームの企画・開発に参加させているため、1チームあたりの人数が多くなるのだそうです。
最初から同じチームでじっくり腰を据えて開発できたゲームが有利か?それとも厳しい審査を経た多くの精鋭により開発されたゲームが有利か?それは「DA-TE APPs!」本番で明らかになるでしょう。

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仙台側のプレゼンは日本語→通訳さんにより英語に翻訳、オウル側のプレゼンは英語というスタイルでしたが、それぞれから活発にレビューや質問が挙がり、また大きな切断や遅延もなく終始スムーズに進行しました。
彼らと次にオンライン上で相見えるのは来年2月の「DA-TE APPs!」本番ですが、それまでさらにゲームをアップデート&ブラッシュアップしていくそうなので、最後まで結果がどうなるか分かりません。

【レポート】仙台とフィンランドの学生がリアルタイムに自分達のゲームをプレゼン---グローバルラボ仙台の「スマホゲーム開発塾」をレポート
最後には記念写真ならぬ、画面越しの「記念スクリーンショット」を保存してお開きとなりました。

既に「DA-TE APPs! 2020」の一般観覧受付は始まっており、今年は仙台市・国際センターにて2020年2月24日(月・振替休日)に開催予定です。入場は無料で個人・団体・法人問わず誰でも観覧できますが、席数が決まっているので観覧希望の方はお早目にお申込み下さい。申し込みフォームはこちら

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