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【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選

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学生作品ながら、VRヘッドマウントディスプレイやモーションセンサー使用し本格的なVRゲームを開発したり、デバイスや筐体そのものをカスタムor自体したりと、年々レベルアップし個性豊かなタイトルが出展されるようになってきている「ゲームスクールコーナー」ですが、今回もかなりハイレベルな力作が揃っていました。その中から、実際に試遊し印象に残った3作品をご紹介いたします。

■VR空間で”触れる”感覚を表現した「いちまつののろい」
バンタンゲームアカデミーは今年で連続5回目の出展を数える東京ゲームショウの常連校で、なんと今年はVRを中心に20タイトル以上を展示しています。中でも意欲的だったのが、exiii株式会社との産学協同プロジェクトのもと、同社が開発した触覚再現デバイス「EXOS Wrist DK2」を組み合わせたVRホラーゲーム「いちまつののろい」。VR空間に降り立つのみならず、さらにその空間内で何かに「触れる」感覚とそれによって引き起こされる恐怖も味わうことができました。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
「EXOS Wrist DK2」は、Oculus TouchやVive Controllerといった既存のVR用ハンドコントローラーとの併用を前提とした触覚デバイス。手首から手に装着することで、VRコンテンツ内のオブジェクトに手で「触れる」感覚を再現できるのが特徴で、これまで自動車の設計デザインの検証や、工場の作業トレーニングへの導入といった業務用としての活用事例はありましたが、ゲームへの実装はなんと今回が初めてとのこと。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
ゲームの内容は、真夜中の小学校の教室で、懐中電灯の灯りだけを頼りに呪いの市松人形を探すというもの。椅子に座ったままプレイするタイプのVRゲームなので、探すといっても歩き回ることはせずに周囲を見回すだけですが、それでも薄暗い空間の中で文字通り”手探り”で探す動作が不安感を煽りました。興味深かったのは、視認できるオブジェクトに触れた瞬間と「EXOS Wrist DK2」の動きが連動しているのではなく、何もないところで勝手に「EXOS Wrist DK2」が反応して「何かな?」と目線を動かしたらそこにいつの間にか市松人形が!という演出になっていたこと。これは確かに怖いです。手に何かが触れたような?と思ったらそこに突然現れるのですから。
試遊時間は約6分と短めですが、VRゲームにおける感覚がより拡張された新鮮な体験ができるので是非プレイしてみて下さい。ブースNo.は「2-N18」です。バンタンゲームアカデミーの東京ゲームショウ出展特設ページはこちら

■2050年の海釣り=ゴミ釣り?!
神奈川工科大学は毎年東京ゲームショウに個性的なアーケードスタイルのゲームを出展することで知られていますが、今回はプレイヤーに問題提起をする作品を試遊出展していました。その名は『近未来釣り体験「フィッシング+(プラス)」』。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
センサーを使用してコントローラー自体を自作するのも同大学の特徴ですが、「フィッシング+(プラス)」では、ホースとパイプで作られた釣り竿をディスプレイに向け、緑色のボタンを押すことで浮きが付いた釣り糸を投げます。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
ところが、釣り糸を投げた先の海はプラゴミで溢れかえっており、釣れるものもお菓子の空き袋やら壊れた砂遊び用シャベルやらコップやらとゴミばかり。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
そして最後の画面に「クーラーボックスを開けてください」と表示され、実際にブースの傍らにあるクーラーボックスを開けてみると…

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
なんとそこには、実際に学生さんが砂浜で拾ってきた本物のプラゴミが入っていました。

ブースにいた学生さんの説明によれば、現在も海にプラゴミが投棄されているとはいえ、現時点での海中のプラスチックと魚の重量による比率はプラ:魚=1:5くらいですが、このままのペースで投棄されるプラゴミが増え続ければ、2050年には海のプラスチックの重量が魚の重量を越えるという予測があるそうです。だから2050年の釣り=プラゴミ釣りだったんですね。
本作はプレイヤーに深刻な海洋プラスチックゴミ問題について知ってもらい、また意識してもらうことを目的に開発された現実問題解決型ゲームとのこと。このようなゲームショウだけでなく、一般参加型の環境イベントに展示しても反響がありそうな作品だと思いました。
なお、同大学はこの他にもAI技術で似顔絵を生成する「似顔AI君」や、2名のプレーヤーが異なるプレイをしつつも協力することが進行の鍵となる協力プレイゲーム「バッテリー」、ラーメン屋等で見かける麺を湯切りする道具「テボ」を実際に振ってプレイするアーケード的アクションゲーム「湯切ノ頂(ゆきりのいただき)」を試遊出展しています。ブースNo.は「2-N01」。

■ヒョウ柄のおばちゃんと某お菓子メーカーの看板が殴り合う格ゲー
最後は日本電子専門学校の作品「I♥大阪(I Love Osaka)」ですが、もうこのコンセプトだけで最高です。それは…

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板が真剣勝負をする挌闘ゲーム。
これが面白くないわけがない!

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
ふざけ切ったゲームのように見えますが操作方法はかなりガチです。強攻撃、弱攻撃、ジャンプ、ダッジ、さらにチャージ攻撃もあるほか、スティックとボタンを併せて操作することで、飛び道具を繰り出す遠距離技や打撃向こうの付いた技などの「必殺技」を繰り出すことができます。それにしてもヒョウ柄のおばちゃんや某お菓子メーカーの看板の「飛び道具」とは一体何なのか?それは実際にプレイして確かめてみて下さい。

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選

【TGS2019レポート】呪いの人形に触れ、敢えて海でゴミを釣り、ヒョウ柄のおばちゃんと〇リコの看板がバトルする --- ゲームスクールコーナーで見た面白タイトル3選
念のため書いておきますが、某お菓子メーカーの看板っぽいキャラクターの名前に濁点はありません。あくまでも「ク」です。
同校のブースNo.は「2-N10」。そのインパクトがあり過ぎる強烈なゲーム画面にきっと誰もが一瞬で魅了されてしまうことでしょう。

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