株式会社HOLIDAY STUDIO、株式会社ディーアンドエム、株式会社360Channelの3社が業務提携し、VRを活用した広告評価システム「バーチャルアドバリュー」の提供を開始した。
「バーチャルアドバリュー」は、ターゲットとなる消費者にVR空間でリアルな広告に触れる体験をしてもらい、その行動からリアルな広告効果を捕捉するシステム。これにより、消費者の仮想体験を通して、電車内、店舗内、街頭等リアルな場に展開する広告効果について、消費者の生に近い状態での反応を把握し、極力精微に計測することが可能となる。
同サービスでは、ディーアンドエムが抱える約500万人の消費者モニターから、ターゲットとなる消費者を抽出し、その中から協力者を会場に集めてテストを実施する。テスト会場で参加者にVR装置を装着してもらうと、広告を展開しているリアルの場が目の前に広がるようになっており、ヘッドトラッキングによって取得する視野データをもとに、アンケート結果の分析だけではなく、消費者モニターがどの提示している広告を何回見たか、また、どの程度の時間提示している広告を見たか等を、ターゲットの意識アンケート結果と合わせて取得することができる。また、今後は実際の視線の計測機能も搭載予定とのこと。
同サービスの活用第一弾として、2019年7月31月より、VR技術を用いた「電車内広告評価システム」の提供を開始します。電車内の広告に関しては、ターゲット消費者が電車に乗った状態で接している広告効果を把握する調査自体が難しく、広告案を提示して取得する評価のみで広告効果を評価することが一般的となっているが、この「電車内広告評価システム」は、電車に乗っている仮想体験において、「どの広告を、どれぐらい見たのか」「どういう順に見たのか」「自社の広告は他社よりも注目されたのか」といった行動データと、アンケート調査を組み合わせることで、印象度等認知~興味ファネルへの寄与効果を可視化でき、インタビュー調査を合わせて行うことで、さらにターゲット層のより深い心象や評価項目の取得が行える。3社はこれを踏まえ、今後は、コンビニエンスストア内広告や街頭広告など、評価システムの適用範囲を拡大していくとしている。