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【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

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2月23日(土)、仙台駅前の複合ビルAER(アエル)にて、東北圏内の学生を対象としたアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」が開催されました。

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

「DA・TE・APPS!」とは、宮城県仙台市グローバルラボ仙台が若手人材育成支援事業の一環として主催している学生向けのアプリ開発コンテスト。東北の若手IT人材を育成し、かつ東北での起業を志す有能な人材を発掘することで、東北のIT産業振興を図ることを目的としており、今年で開催5回目を迎えます。当初はゲームアプリの開発のみを対象としていましたが、昨年よりゲーム以外のアプリの開発も対象としたため、その分エントリーする学生も増加し丸一日の開催へと規模を拡大しました。

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
午前中の「課題解決型スマホアプリ部門」では、身近に存在する様々な「課題」を解決するアプリを開発した学生チームのピッチ(短い制限時間内にプレゼンを行うこと)および表彰式が行われました。いずれのチームもグローバルラボ仙台が主催する「ITサービス開発塾」を受講し半年前から開発を続け、ブラッシュアップにブラッシュアップを重ねてきた猛者揃い。その半年間の開発の成果全てが3分程度のピッチと質疑応答に込められました。

■既存SNSと連動するグルメアプリ「Glip」
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「Glip」は、積極的にグルメサイトやアプリを使ってお店探しをするのは面倒だけど「美味しいものは好き」というライトな(というかズボラな)グルメ層を対象としたグルメアプリ。その特徴は、Twitterといった既存のSNSと連動し、そこの投稿からお店情報を”クリップ”するという、ある意味”ユルい”システムです。

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【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
さらに「Glip」は、クリップしたお店情報をリスト化して一覧できたり、位置情報と連動させてマップで近くのお店を確認できたりといった機能も有しています。
改めて専用のグルメサイトやアプリをチェックするのはめんどくさいけれど、自分のTwitterのタイムラインに上がってきた飲食店のお店情報や、偶然見かけたツイートやアカウントから気になるものを”クリップ”するだけなら簡単でいいかも…と思う人は結構いるはず。敢えて既存のSNSと連動させることで、より気軽でシームレスな使用シーンを想定したアプリでした。

■「知ったかぶり」のない生産的な会議を実現する「iiiT」
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「iiiT(interlligent integrated interactive Talk)」は、開発チームが事前にTwitterで独自に行ったアンケートで、「知ったかぶりをしたことがある」と答えた人が94%、「知ったかぶりで困ったことがある」と答えた人が76%もいたことから生まれた「知ったかぶり抑制アプリ」です。

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
具体的な使用方法は、会議などでカメラから参加者の顔画像を認識し、かつアプリ内の「理解度バー」から参加者個々人の理解度を算出して理解が遅れている人を把握するというもの。加えて、WikipediaおよびGoogleと連動することで、音声もしくはアプリ内で打ち込んだ単語の意味も即座に表示し、参加者の理解を促します。これにより、会議で発言している人は、他の人が自分の話を本当に理解しているかどうかを把握でき、利き手も各々で知ったかぶりになるのを抑制できるようになります。音声認識で重要な単語を表示し、それに関連するWikipediaのページへのリンクを作成してくれるのは何気に便利な機能ですね。

■借りパク撲滅!貸し借り管理グアプリ「lenbo」
【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
「lenbo」は友達との間で物の貸し借りをした際に、「貸したっきりそのまま」という所謂「借りパク」を防止するため知人間貸し借り管理アプリです。

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友達に何かを貸した際に「あれいつ返してくれるの?」と催促するのは気が引けますが、だからといって借りパクされるのは嫌なもの。そこでこのアプリでは、物を貸す際にそのアイテムの写真と概要を入力することで「誰に何を貸したか」のリストを作成し、催促のし忘れ/返却のし忘れをなくします。貸し借りの際に相手のQRコードを読み取ることで誰に何を貸したかをデータ化でき、返して欲しい「返却期限」が近づいたら通知を受け取ることも可能。催促もアプリ内のメッセージ機能で行うことができるので、直接「返して」と言うのに比べたら精神的にかなり楽です。

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
なお、このアプリには「貸せるよリスト」という人に貸してもよい物を公開するリスト機能もあり、アプリ内で他のユーザーと友達になると、自分のタイムラインに友達の「貸せるよリスト」が流れてきます。そして他のユーザーにたくさん物を貸した人には多くの評価が付き、「貸し借りスコア」がアップしていくという「信用経済」な仕組みも考案中とか。
これはお金の取引のない、あくまでも物の貸し借り管理に特化したアプリですが、UIデザインや信用経済的な仕組みなどが人気フリマアプリ「メルカリ」に似ているように感じました。さらに今後は貸し借りの有料化や貸し借りデータの管理、アイテム登録の簡素化なども視野に入れているとのこと。

■運動をして”宝箱”を開けよう!「カロリークエスト」
【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
「カロリークエスト」は、複数人でスポーツをプレイして1番早く指定のカロリー量を消費した人だけが「ご褒美」が入っている鍵付きの宝箱を開けられる運動促進アプリです。いつもこのサイトをご覧頂いている読者の皆様は覚えているかもしれません。そう、今年1月に開催されたハッカソンイベント「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」の優勝作品です!

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」は、そのタイトル通りWebとIoTを組み合わせてモノづくりをするハッカソンだったため、ユーザーがセンサーのウエストポーチを付けて運動し、それをWeb上で管理するという仕組みでしたが、この「DA・TE・APPS!」はあくまでも「アプリ」の開発コンテストということで、開発チームはわずか1か月の短い期間でセンサーによる歩数計測とランキング機能を全てモバイルアプリ化。さらに宝箱自体も大きく丈夫なものにリニューアルしました。ハッカソンがきっかけで結成されたチームでこのスピード感は驚異的です。

こうして全4チームのピッチが終了したあと、審査時間も兼ねた休憩が挟まれ、最優秀賞発表と表彰式が行われましたが…

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~
最優秀賞に輝いたのは、既存のSNSと連動したグルメアプリ「Glip」でした!Twitterなど、ある程度自分独自の繋がりや興味・関心、活動フィールドに即したSNS情報と連動して必要な情報”だけ”を抽出する合理的なシステムや、手軽&気軽に利用できる仕組み、グルメ情報という誰もが必要とする情報をテーマとした着眼点などが評価されたようです。
優勝チームには賞状、トロフィー、賞金30万円のほか、今回のスポンサーであるTSUKUMO(ツクモ)とASUSからも賞品が授与されました。

今回のコンテストで印象的だったのは、良い意味で「学生作品らしさ」が感じられなかったことです。テーマはもとより、各アプリのUIデザインからピッチの巣態度資料、さらにピッチ自体も非常にクオリティが高く、起業家向けのピッチイベントに出場したり、企業への売り込みをしてもいけるんじゃないか?と思わせるものばかりでした。残念ながら優勝を逃してしまったチームの皆さんも、是非今後も開発を続けて正式リリースまで漕ぎつけて欲しいと思います。

【DA・TE・APPS!2019レポート】身近な課題を解決するアプリとは?東北最大級の学生向けアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS!2019」レポート~その1~

レポート~その2~に続く

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