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【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」

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この「Blade Runner 2049: Memory Lab」は、先日ご紹介した「Blade Runner 2049: Replicant Pursuit」の続きを体験できる、映画「ブレードランナー2049」のプロモーション用VRコンテンツの第2弾です。Oculus Rift/ Oculus GO/ Gear VRに対応しています。

過去記事:
【レビュー】プロモ用VRコンテンツなのに”続編”構成 映画「ブレードランナー2049」の世界観を体験できる「Blade Runner 2049: Replicant Pursuit」

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
前回の「Blade Runner 2049: Replicant Pursuit」は、コントローラーを一切使用せず椅子に座ったままで体験するライトなVRコンテンツでしたが、本作は立って周囲を見回し、かつコントローラーのタッチパッドとトリガーを使い分けてストーリーを進めるゲーム性の高いコンテンツとなっています。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
スタートは前作と同様にスピナーの中。雨に煙る摩天楼が非常に美しいのですが、ここから舞台は自分の「記憶の中」に移ります。

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記憶の中の自分は、アタッシュケースを持った人物を必死で追いかけています。どうやら前作で追っていた赤いスピナーの主のようです。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
そして遂に路地裏の袋小路に追い詰めましたが、無抵抗であるにも関わらず自分は彼を撃ち殺してしまったようです。どうしてこうなった?

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それからシーンは映画本編にも登場するWallace社のラボ「Memory Lab」に移ります。目の前にいる女性型AIによれば、どうも自分の記憶は改ざんされているらしく、その検証を行う必要があるとのこと。

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そこでシーンは記憶検証のための仮想空間に移ります。面白いのはその場での映像表現。ご覧の通り、空間と人物のモデルの明るさがビミョーに合っておらず、”いかにも合成しました”というニセモノ感が出まくっていることです。おそらくこれは”敢えて”そうしているのでしょう。だってここは記憶検証用の仮想空間だから。VRでさらに仮想空間の中に入るというメタ構造も面白いですが、そもそも「ブレードランナー2049」という作品自体が、「こいつは人間か?それともレプリカントか?」「この記憶は本物か?それともニセモノか?」という「真贋」をテーマとしているのだから、そのプロモーション用VRコンテンツも「本物っぽいニセモノっぽさ」を全面に押し出したのかもしれません。
なお、本作では実際の俳優を360度から撮影して3Dモデル用のテクスチャを作り、加えてモーションもそのまま俳優からキャプチャするという製作手法が採用されています。

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仮想空間内では、記憶から再構成されたシーンの様々な部分をコントローラーで「スキャン」して改ざんされた部分を探していきます。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
こうして改ざん部分を発見していくたびに、それまで狭くて雑然としていた空間の壁が崩れ、一気に解放感ある新たな空間がむき出しになっていきます。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
ある程度改ざん部分を見つけたら、今度は実際に街に出て改ざん部分を見つけていきます…が、ご覧のとおりここでも周囲の風景と人物の明るさが全く合っておらず、ここもまた記憶を再現した仮想空間であることが分かります。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
このパートの魅力は、なんといっても新宿のパチモンみたいなアジアンジャンクな街の中に実際に降り立つことができる点でしょう。Oculus GOはヘッドトラッキングのみなので実際に歩き回ることができませんが、タッチパッドでの場所指定移動だけでも、作品世界の中に「いる」感覚を味わえます。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」
ここで注目するのは主に「人」と「監視カメラ」。つまり現場で第三者が目撃した情報をスキャンして調べることです。こうしたモブキャラもちゃんと動いているので、目の前にその人が「いる」臨場感が味わえます。

【レビュー】VRで仮想空間にダイブ! 映画「ブレードランナー2049」のプロモ用VRコンテンツ第2弾「Blade Runner 2049: Memory Lab」

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…と、内容そのものはカジュアルな「もの探し」で本格的な推理アドベンチャーというわけではありませんが、それでも作品世界を十分堪能することができます。映画プロモーション用のコンテンツですが、逆に映画を見た後の方が内容をよく理解できるのではないかと思います。というのも、音声もテキストも日本語未対応だから。特に音声での説明が多いので、英語リスニングがある程度できないと何が何だかサッパリわからないのではないかと思います。
ということで、本作をプレイするなら実際の映画を見た後の方がよいでしょう。

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