やってみた コラム

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」

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【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」

株式会社JETMANが、10月2日にOculus StoreにてOculus Go向けの”VR Ride Music Video”「クーロンズゲート VR suzaku」をリリースしました。既にPlayStation 4向けの「クーロンズゲートVR suzaku」は一年前にリリースされているのですが(過去記事はこちら)、今回Oculus Go向けに配信された「クーロンズゲート VR suzaku」は、現代音楽家の巨匠・蓜島邦明さんによる新たなクーロンズゲートのサウンドトラック「KOWLOONS GATE -Saman Land-」の楽曲をVR空間で堪能できる「サウンドプロモーションVRアプリ」、つまりVRミュージックビデオです。そのためダウンロード価格はなんと無料!太っ腹!それでいて音楽とともにちゃんとクーロンズゲートの世界観も楽しめる「観光アプリ」でもあるのだから作品ファンやアジアンゴシック好きにはたまりません。

そもそも「クーロンズゲート」とは、1997年に初代プレイステーション向けソフトとしてリリースされたアドベンチャーゲームです。中国に返還される直前の香港を舞台に、プレイヤーが風水師となり、この世と対なす別世界「陰界」から突如出現した「九龍城」の風水を正して世界の崩壊を防ぐことを目指す内容で、現実の九龍城を100倍ダーク&カオティックにしたようなステージ、物への執着が過ぎるあまりにこの世ならざる姿へと変身してしまった「妄人(ワンニン)」や、日本の付喪神的存在の「鬼律(グイリー)」といった奇妙なキャラクター、そして蓜島邦明さんが手掛けたBGMが相まってカルト的な人気を博し、いまだに多くの熱狂的ファンを持つ作品です。何より素晴らしいのは、普通の初代プレステ向けタイトルだと、今見たら正直CGのショボさが目に付いてしまいますが、本作は今見ても全く古さを感じさせないところ。そのため2010年4月にPSP/PS3用ゲームアーカイブスとしてPlayStation Storeで配信され、2015年9月にはPlayStation Vitaにも対応し、初回版のブックレットまで再配信されるなどの”復活”も果たしています。

このOculus Go向け「クーロンズゲート VR suzaku」は、蓜島邦明さんの楽曲を聞きながらウォークスルーで主人公が最初に足を踏み入れる陰界の町「龍城路」の中を見て回るという内容。視点が自動的に動き、特にコントローラーを使う作業もないので、本当にあたりを見回すことしかできない”映像”なのですが、最初からこれですよ↓

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
もう一目で、「あ、これ現実世界の九龍城じゃない、ヤバイやつだ」と分かるこの感じ。もう最高of最高!

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
あたりは全体的に暗く、下水管や配線が縦横無尽に張り巡らされ、壁は落書き(?)だらけでピカピカな部分が何一つなく、時折どこからか蒸気が噴き出し、床に物が散乱して虫が這いまわり、お世辞にも清潔な場所とは言えません。だがそれが良い!一応妄人ではない人間(と思しき)住人もいますが、もれなく全員怪しいです

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
無秩序な空間を進んでいくと、また新たな住人が登場。彼らはただそこに佇みこちらを見ているだけですが、それだけでもヤバい空気がプンプンします。お化け屋敷的なホラー系コンテンツとは種類が異なる怪しさです。

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
ただどこまでも横に進んでいくだけでなく、エレベーターに乗って上下に移動するシーンもあります。その際に真上や真下を見ると、この作品世界がいかに広大なカオスであるかが実感できます。できることならこの階層一つ一つを探検したい!

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
こうして自動的に進行する目線に合わせて周囲を観察していると、いつの間にか一周していたことに気づきます。ところが、ただ一周見てまわっただけなのに、いつの間にか自分が人間の目線・人間の歩調ではなくなっていることにも気づきます。

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
明らかに子供の目線よりも低く、かつその目線も一定ではなく上下に揺れ、物があるところも平気で乗り越えています。まるで虫か何かになって飛んでいるかのよう。もしかして龍城路の中を歩いているうちに自分もいつの間にか妄人になってしまったのでは!?

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
しかし、それについては一切何の説明もありません。というか本作にはテキストを読む箇所すらなく、ただ体験者の想像に任せられています。

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」

【やってみた】アジアンゴシックが好きな奴ちょっと来い!初代プレステ屈指の名作「クーロンズゲート」の世界を観光できるOculus GO向けVRアプリ「クーロンズゲート VR suzaku」
最後には妄人と思しき謎人物がお出迎えして終了。

このように、ミュージックビデオと言うにはあまりにもリッチな体験ができる作品なのでクーロンズゲートのファンなら必見です。クーロンズゲートのことを知らない人でも、アジアンゴシックな作風が好きな人なら絶対にお気に入りの一作となることでしょう。これを機にゲームもプレイしてみたくなった方は、せひ現在配信中のPS4版「クーロンズゲート VR suzaku」(PSVR無しでもプレイ可)をチェックしてみて下さい。

ダウンロードはこちら(無料)

 

KOWLOON'S GATE Saman Land

Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~ 通常版
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クーロンズ・ゲート サウンドトラック
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