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【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」

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東京ゲームショウ2018に、フィンランド・トゥルクに拠点を置くインディーゲームパブリッシャーのFruitbat Factoryが出展し、同社が配信しているタイトルの試遊展示を行っていました。

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」
このブースを見て「え?フィンランド???」と思った方も多いでしょう。実際、ブースには同社がフィンランドのパブリッシャーであることを示すものは何もなく、日本の会社のブースだと思って立ち寄った人の方が大半だったと思います。

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」
Fruitbat Factoryは、「最高の日本のゲームを英語環境で世界のユーザーにプレイしてもらうこと」をミッションに2012年に設立されたスタートアップです。同社の特長は、日本の、それも「萌え絵」を使っているインディーゲームを専門にローカライズ・パブリッシングしていること。フィンランドで、それも日本の萌えインディーゲームを専門に扱うなんて相当ニッチなビジネスだと思うのですが、社長兼プロジェクトリーダーのJakke Elonenさんにお話を伺ったところ、「フィンランドではゲームに限らず日本文化が総じて大人気で、オタク&ポップカルチャー系のイベントも全国各地で開催されている」ほど親日的な状態なのだとか。しかしフィンランドは移民・難民が大量流入している現在でさえ人口わずか約550万人の少人口で、残念ながら主要なコンテンツホルダーから重要な市場として見てもらえず、なかなか日本のコンテンツや商品をフィンランド向けに販売してもらえないという問題が未だに存在しているそうです。おまけに日本人は外国語が苦手なせいかビジネスの海外展開も失敗しがち。そこで「誰もやらないなら自分がやる。欲しいものは自分で持ってくる」と思い立ちFruitbat Factoryを設立したとのこと。

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」
なお、同社のコアメンバーはElonenさんのほかにトルコ在住のビジネスパートナーもおり、さらに日本人の翻訳家とも協力し、それぞれがオンライン上で連絡を取り合いプロジェクトを進める完全なリモートワーク形式。また翻訳言語は基本英語ではあるものの、現在は世界各国の翻訳家との連携のもと中国語や韓国語、スペイン語、ポルトガル語と対応言語を増やしているため、配信地域はフィンランドに限っておらず、それこそ世界中の萌えインディーゲームのファンが対象だそうです。

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」
こちらは同人ゲームサークル「橙汁」のボードゲーム「100%おれんじじゅ〜すっ!」(英語名:100% Orange Juice)。多言語版は2013年にリリースされましたが、これまでにSteamにて6000件を超える「非常に好評」のレビューを獲得した人気作です。テキストの多いタイトルは「ゲームを通して日本語を勉強したい」というプレイヤーもいるため、あえて日本語テキストも残してプレイヤーが選択できるようにしているとか。Steamでの配信ページはこちら

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」
こちらも「橙汁」が開発した対戦弾幕シューティングゲーム「Acceleration of SUGURI 2」で、2018年3月に海外配信を開始したFruitbat Factoryのパブリッシング最新作ですが、現時点でSteamで投稿されたすべてのレビューが「非常に好評」と好調なスタートを切っているようです。配信ページはこちら

フィンランドが少人口のせいで「おま国(お前の国には売ってやんねーよ)」をされまくっていたことは、以前公開した同国タンペレ市にある「フィンランドゲーム博物館」のレポート記事でも書きましたが、「それなら自分でやる!」と起業を決断するあたり、さすが毎年世界最大級の起業フェスティバル「Slush」を開催している国だけあるなあ…と感心してしまいました(昨年のSlush 17の全レポート記事はこちら)。しかし、まさか萌えインディーゲームを通してフィンランド人の起業家マインドに感心することになろうとは…。もう起業や海外進出に対するマインドセットが日本人とは完全に違うんですね。

【レポート】フィンランドのゲーム開発の歴史が丸分かり! タンペレの「フィンランドゲーム博物館」に行ってきた

ちなみに同社では常に新たな日本のインディーゲームを探しているそうなので、我こそは!と思うインディーゲーム開発者さんは彼らにコンタクトしてみて下さい。

【TGS2018レポート】信じられるか?ここフィンランドのゲームパブリッシャーなんだぜ…日本の萌えインディーゲームを世界に発信する「Fruitbat Factory」

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