現在、HMV仙台E BeanS店内の「hmv museum仙台」にて、フジテレビONEで放送されているゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」の企画展「ゲームセンターCX博物館～レトロゲームと歩んだ15年～」が開催されています。
「ゲームセンターCX」は、お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉さん扮する”有野課長”がメインパーソナリティーとして毎回様々なレトロゲームに挑戦する番組で、もはやゲーマーなら知らない者はいないと言っていいほどの人気長寿番組。この「ゲームセンターCX博物館」は、同番組の放送開始15周年を記念した企画展で、会場には有野課長が挑戦したゲームの紹介から番組の名（迷）場面のパネル、小道具、衣装などありとあらゆる番組の”歴史”が展示されています。
もちろんそのまま展示を見ても十分楽しめるのですが、自分のスマートフォンに音声ガイドアプリ「MyGuide」(iOS/Android)をダウンロードするとさらに深く楽しめるのでオススメです。
このように、展示エリアの各所に設置されている「オンセイガイドをきくのじゃ」のキャプションのところでアプリを使うと、有野課長と同番組のプロデューサーである菅剛史さんによる番組秘話を聞くことができます。ある意味リアルな場所と連動したオーディオコメンタリーですね。
まず展示エリアに入ってすぐに視界に飛び込んでくるのは、15年の放送を全て振り返る「番組年表」。吹き出しに書かれているのは有野課長による直筆のコメントです。
記念すべき第1シーズンの一回目の放送がいきなり伝説のクソゲー「たけしの挑戦状」って今考えたらかなり難易度の高いエピソードでしたね…。収録時間はなんと5時間！
生放送で「カイの冒険」98階到達8時間21分！これも伝説回です。
番組年表の向かいにあるのは、15年の歴史の中でも特に思い出深い一場面をセレクトした「GCCX15大事件簿」。
その一番最初にあったのが、当時任天堂の社長だった岩田聡さんのサプライズ出演。有野課長と岩田社長の2人が「バルーンファイト」のをプレイするという超貴重なエピソードでした。
仙台に関するパネルもあります。これはフェリーで仙台港まで移動し、到着地の仙台港でファンを交えたイベントを開催した時のもの。仙台港は市内とはいえ中心部からかなり離れているのですが、それでも数百人のファンが集まりました。
「見る人によっては。見る人によってはただのゴミ」という「ゲームセンターCX秘宝館」。台本や原稿、グッズのデザインラフ画など、ゴミなんてとんでもない貴重な資料が展示されています。
その中でも東北的に貴重なのが、東日本大震災の直後の2011年3月18日に番組ホームページ上に掲載された有野課長の直筆メッセージの原本。「何回でもコンティニュー」とゲームに例えた表現がこの番組ならでは。
こちらは「ゲーム挑戦部屋」を再現したブースで記念撮影できる「フォトスポット挑戦部屋」。テーブルの上に熱さまシートや駄菓子も置かれていて本格的に作り込まれています。隣のADさんの等身大パネルは開催期間中に取り換えられるので、期間中複数回行ってもその時々で異なる撮影が楽しめます。
個人的に一番テンションが上がったのが、独立したコーナーとしてGear VR2台を使った「VR挑戦部屋」が設けられていたこと。しかしVRで有野課長になれるのではなく…
番組内でゲームをサポートする「サポートAD」の気分を体験できるというコンテンツでした。世界中に数多あるVRコンテンツの中でも、メインパーソナリティーではなくサポートするADの目線になるコンテンツはおそらくこれだけでしょう。実際体験してみたら、ゲーム挑戦部屋が思った以上に狭いこと、その中に多くのスタッフがすし詰めになっていることがよりリアルに分かりました。なお、このコンテンツも「リアル版」と「コント版」の2種類があり会期中に入れ替わるそうです（「リアル版」は5月27日まで、以降「コント版」に入れ替え）。
展示エリアの後半には番組で使用された衣装や小道具が一堂に会する「小道具展示コーナー」が設けられています。こちらもほとんどが手作りで、スタッフの皆さんの苦労がしのばれます。
これは生放送スペシャルで披露された「カイの冒険」の階層を再現した立体ジオラマ！結構細かい作りです。
そして展示エリアの最後には、有野課長のアクションフィギュア「有野課長のイカVer.」の試作品が展示されていました（試作品なので市販時に仕様が変わる可能性あり）。こちらは今年の東京ゲームショウ2018の会場にて最速販売される予定とのこと。
…と駆け足でご紹介しましたが、実際に一つ一つの展示を見ると余裕で1時間以上かかる非常に内容の濃い展示会でした。展示エリアの出口にあったメッセージボードを見たら、仙台市内や宮城県内だけでなく、山形や青森など東北の他県からわざわざ来場したファンもいたようで、この番組がいかに多くのゲーマーに愛されているかが伺えました。
なお、HMVの店内にはグッズコーナーも設けられており、「有野課長のアイマスク」（800円）や「ゲームセンターCX博物館 おみやげウエハース」（400円）など同企画展の開催を記念したオリジナルグッズを含む様々な番組グッズが販売されています。
また5月27日（日）には、菅剛史プロデューサーと構成作家の岐部昌幸さんによるトークショー＆抽選会＆サイン会「ザリガニ王子 杜の都へ ようこそ」も開催されます。参加には、このグッズ売り場で「スタンプ押し放題！サイン色紙」と対象商品を合わせて3,000円以上購入した人に先着で配布される参加券が必要となります。
「ゲームセンターCX博物館～レトロゲームと歩んだ15年～」の開催期間は6月10日（日）までで開催時間は11:00～20:00（入場は19:30まで）。入場料は500円（未就学児無料）です。動画はNGですが写真撮影OKという太っ腹な企画展なので、東北のゲーマーの皆さんはどうぞお見逃しなく！
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