東京電力ホールディングス株式会社と株式会社ポケット・クエリーズが、発電所や工場等の第一線現場の業務の支援・高度化にMRを活用する共同研究を開始した。
この共同研究は、東京電力HD経営技術戦略研究所内の設備で発電所等の第一線現場における多様な業務環境を模擬し、センサ値やマニュアルなどのデータを一体的に可視化したMR空間を構築するというもの。構築するMR空間は、それぞれの環境に対してMRで実現可能な機能の検証を行い、その後、実用性が見込める機能について試作を進め、東京電力グループの発電所等の第一線現場にて実務を通した評価を行っていく予定。電力業界においてMRの活用研究が行われるのはこれが初めての試みとなる。
今後は、この研究で得られた知見をMR活用ソフトウェア「QuantuMR」に反映し、さらなる検証・評価を進めていくとのこと。また、将来的には、東京電力グループの発電所等の第一線現場への水平展開に加え、他産業も含め、様々な現場で活用できるよう展開していくとしている。
なお「QuantuMR」のコンセプトや機能、および研究成果(MRの業務活用を中心とした情報)は、QuantuMR特設サイトにて本日より順次公開していく。加えて、このソリューションのデモ版を、2018年5月22日・23日に開催される日本マイクロソフトのイベント「de:code2018」に共同出展する。