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NECら、リアルな映像で火災と煙を再現した「VR消火体験シミュレータ」を開発

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NECら、リアルな映像で火災と煙を再現した「VR消火体験シミュレータ」を開発

日本電気株式会社(NEC)NECネッツエスアイ株式会社およびMXモバイリング株式会社が、一般社団法人東京防災設備保守協会による監修のもと、リアルな映像で火災・煙を再現した「VR消火体験シミュレータ」を9月より発売を開始すると発表した。

このシステムは、Galaxy VRとコントローラーを装着し画面に表示される火災現場の映像を見ながら訓練用消火器を操作して消火体験を行うというもの。消火訓練用の専用施設が不要なため、様々な場所で手軽に体験できるのが特徴で、システムの価格は1セット(スマートフォン、Gear VR、訓練用消火器、ソフトウエア、指導者用モニター)で100万円(税別)から。NEC、NECネッツエスアイとMXモバイリングは、全国の消防・防災関連団体や一般企業の防災部門などに向けて、今後3年間で1,000セットの販売を目指すとのこと。同システムは既に一般社団法人東京防災設備保守協会での採用が決定している。
同システムの主な特長は以下の通り。

1.場所を限定せず手軽に利用可能
スマートフォンやHMDなどを用いることで、消火用の水・薬剤や火災現場の映像を投影した大型スクリーンなどの専用施設が不要なため、屋内外の様々な場所で利用できます。

2.訓練用消火器を使ったリアルな消火体験が可能
消火する際の一連の動作を、VR機器(注4)だけでなく、訓練用消火器を使って体験できます。訓練用消火器のホース部分に取り付けたコントローラを操作し、VR映像上でホースの向きを変えながら消火剤を放射して消火を行うなどのリアルな体験ができます。また、自衛消防に関する法定講習実施機関としての専門的知見を有する一般社団法人東京防災設備保守協会の監修により、火災や煙などをリアルな映像で再現した消火体験ができます。

3.指導者によるアドバイスやスタッフによる消火体験の進行確認を効率化
体験者がHMDで見ている映像を外部モニター(注5)にも同時に表示できるため、指導者によるアドバイスや、スタッフによる消火体験の進行確認を効率的に行うことができます。また、体験者はHMD装着時でもVR映像からスマートフォンのカメラを通して現実の風景を確認できるため、自身で消火器を掴んで準備できます。

4.火災の発生が想定される様々な場面を追加
標準で用意されたオフィスにおける火災の発生場面に加え、今後のアプリの更新により、ユーザーニーズに対応して住宅のキッチン・コンセント・ストーブなどの様々な火災の発生原因を想定した場面の追加を予定しています。

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