KLab株式会社が、モバイルオンラインゲームのリサーチ・海外コンサルティング事業を行う株式会社スパイスマートの株式を取得し、完全子会社化すると発表した。
スパイスマートは、モバイルオンラインゲームのゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を手掛ける企業で、「Sp!cemart」のサービス名称で各種ソリューションを提供している。リサーチ事業では、セールスランキング上位のモバイルオンラインゲームのゲームシステム・運用施策を独自の手法で調査・分析を行い、ダッシュボード形式のWEBツール及び調査レポートとして提供。ゲーム内プロモーション施策の効果測定やセールスランキングと運用効果の相関関係を時系列で分析できることから、モバイルオンラインゲーム事業者だけでなく、広告代理店、金融機関など幅広い顧客層を有している。
また、調査・分析情報に基づき、他国市場でゲームをパブリッシングする際のローカライズ及びプロモーション施策等のコンサルティング事業もスパイスマートの主要な事業で、そのリサーチ対象は日本だけでなく、中国、台湾、韓国、その他東アジア地域をカバーしており、他国市場への参入をする際の有力なデータとコンサルティング機能を提供していることも同社の大きな強みとなっている。
KLabでは同社を子会社化することにより、リソースを活用したモバイルゲームに関する調査ツール、データベースの開発及び営業体制の強化を行うほか、中国のモバイルゲーム企業の日本市場参入のコンサルティングサービスにKLabのノウハウとリソースを活用したり、スパイスマートの持つ海外でのクライアント基盤を活かし、KLabが行っているパブリッシング事業のパートナーをアジア圏に拡大しイン/アウトバウンド両事業の拡大とIPの創出・発掘を行ったり、スパイスマートの手掛ける調査・分析をKLabで展開するモバイルゲームに活かし、更なる品質向上及びプロモーション施策の効率化・有効化を目指すなどのシナジー効果を生むとしている。