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【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見たAR/ VR/MR系デモいろいろ

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フィンランド・ヘルシンキ発祥のスタートアップ・フェスティバル「Slush Tokyo」が3月29日、30日に東京ビッグサイト東7ホールにて開催されました。この記事では企業ブースエリアで見たAR/VR/MR系のデモをご紹介します。

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今回私は会場の様子をTwitterで実況していたのですが、その中で最も反響があったのがこの「DMM VR THEATER」の模型でした。これは横浜にある実際のDMM VR THEATERを1/20スケールで再現した模型ですが、凄いのは形だけではなくホログラフィック演出のステージまで本物さながらに再現していること。ここでは昨年6月~7月に上演された「レジェンドオブふなっしー」の一場面を見ることができました。

DMM、「DMM VR THEATER」にてふなっしーをVR長編舞台化

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こちらがステージの仕組み。実はステージの下にLEDディスプレイパネルがあり、そこに映し出される映像を45°の角度でステージ前方に設置されているハーフミラー性能のスクリーンに反射させていたのでした。ステージ後方にはプロジェクターがあり、シーンごとに変化する背景画像も表示されるため、その重なりがキャラクターにより立体感を持たせています。

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当然ながら位置もバッチリ合っているので本当にキャラクターがステージ上にいるようです。ちょこまかと動く小さなふなっしーがかわいい!1/20の模型ではありますが、これはこれでイベントやプロモーションでも十分活用できそうでした。

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住友不動産のブースでは昨年オープンしたばかりの新しいビル「六本木グランドタワー」をVRで内見できました。

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これはスマートフォンを使用するいわゆるモバイルVRですが、住友不動産が提供するブラウザを使用したVR内覧システムなので端末の機種に依存しないのが特徴。ブラウザながらも動作がスムースで、視線の移動で内覧するフロアを選択したり、移動したり、日中と夜間の明るさや雰囲気の違いを切り替えたりとかなり自由に内覧できました。

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株式会社アイエンターのブースにはMicrosoftの複合現実(MR)対応型ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」を使用したヴァーチャル旅行ツアーの技術デモがありました。

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これは現実の風景の上にヴァーチャル旅行ツアーの行き先を重ねて表示し、そこから好きな場所を選択して360°見渡すことができるというもの。視界に現実の風景が見え続けているのでVRのような没入感はありませんが、その分より気軽に使用でき、なにより手の動きで画面を操作できるのが斬新でした。

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こちらはカバー株式会社が開発したHTC Vive向けVR卓球ゲーム「Ping Pong League」です。もちろんモーションコントローラーも使用します。

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【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見たAR/ VR/MR系デモいろいろ
本作はモーションコントローラーを使用し、球を持ち上げてサーブしたり球に回転をかけたりと、本物さながらの卓球の操作感を再現したタイトルです。もちろん場内を歩き回ることもできるため、本当に試合会場にいるような感覚も味わえます。このデモの対戦相手はAIでしたが、実際はオンラインで他のプレイヤーと対戦プレイが楽しめます。現在Steamにて無料配信中。ダウンロードはこちらから。

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本家のSlushと同様にSlush Tokyoにも地方自治体が参戦しており、宮城県仙台市では同市を拠点にビジネスを展開するスタートアップのプロダクトを展示していました。

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こちらは海外のAR/VR系ディベロッパーとのパートナーシップのもと、日本の企業向けにAR/VRシステムを提供するAVR Japan株式会社のコーナーにあったデモ。一見タブレットに向かって作業しているだけのように見えますが…

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この立体視用3D眼鏡をかけると…

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画面上のオブジェクトが飛び出してきます。写真ではただブレているようにしか見えませんが、3D眼鏡をかけるとまるでオブジェクトが本物の模型か標本のように見え、さらにそれをタッチペンでつまんでグリグリ動かすことができます。

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上の心臓の模型をペンでひっくり返したところ。ペンで各部位に触るとそこの名称が表示され、さらに一部を透明化して心臓内部の様子を観察することもできます。これらは別に立体視じゃなくてもできることですが、いざ眼前に3Dとなって現れると改めてその存在感に驚かされます。子供向けの教材にも良さそうです。

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こちらはSlush発祥の地であるフィンランド・ヘルシンキより参加したスマホ向けARアプリを提供するarilyn。同国のファッションブランド「マリメッコ」のテキスタイルデザインを使用した壁が目印ですが、これにはちょっとした仕掛けがあります。

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同社が提供するARアプリは、四角いARマーカーを使用せず、既にある画像やロゴマークをARマーカーとして認識し、スマートフォンの画面にコンテンツを表示するというもの。コンテンツは2D/3Dどちらでも可で、フォトフレームのような簡単なものからアニメーション付きで動き出す3Dモデルまで様々な種類に対応しています。ダウンロードは無料で(iOS/Android)、UIは日本語にも対応しています。

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早速その場でダウンロードしてスマホのカメラを先ほどのマリメッコ柄の壁に向けると…

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【Slush Tokyoレポート】Slush Tokyoで見たAR/ VR/MR系デモいろいろ
壁全体を認識し、マリメッコ仕様のフォトフレームが現れました。そう、この壁はただのブースの仕切り壁ではなく、記念撮影スポットも兼ねていたのです。撮影した写真はそのままアプリ内からTwitterなどの外部SNSに投稿できます。

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またブースでは様々なコンテンツが試せるアプリ紹介パンフレットも配られていました。テスト用のARマーカーは同社のサイト内でも公開されているので、興味のある方は是非試してみて下さい。

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