”小さいころは、宇宙飛行士とか、サッカー選手を夢見ていた。
やがて、そんなものになれはしないと、思い知らされた。
生まれたときが、すべて。 神様に選ばれるのが、すべて。
繰り返されるのは、等身大の現実。”
「まいにちが空気」は、そんな切ないプロローグから始まる不思議なiOS向け放置コレクションゲームです。開発したのはこれまでも「脱出4コマ・アンタルチカ」や「バネーナ」といった一風変わったアプリをリリースしてきたSTUDIO ANASTROPHE。
本作の主人公は英国の広告代理店に勤務するビジネスマンのダニー。彼は日本人を理解するために「空気を読める」ようになろうと努力(?)しています。
ルールは至って簡単。ときどき上空から落ちてくる雲(というか粘土のかたまり)をタップして消すだけです。
模様の付いたカラフルな雲をタップするとダニーが何かを閃き、徐々に「空気のなんたるか」を悟っていきます。出現したら見逃さずに必ずタップしましょう。まあ”エア乗車”は「キセル」ですけどね…。
白い普通の雲をタップすると大きさによってポイント(リットル)を獲得でき、一定以上ポイントが貯まるとダニーの”エア”レベルがアップしてさらなる悟りの境地を目指せるようになります。
それにしてもツッコミが追いつかないシュールな「エアなんとか」の数々。この不思議で哀愁漂う世界観が本作の魅力なのでしょう。
ダニーのレベルが一定以上に達すると閲覧できる説明文も段階的に開放されていきますが、だいたいこんな感じのシンプルさで見ても見なくてもプレイに支障はありません。ユル〜い味わいがあって良いんですけどね。
プレイ中ずっと画面を見ていなければならないわけではなく、しばらく放置しているとこんな感じに画面いっぱいに雲が貯まっていきます。これを一気にタップして消すとちょっと快感です。
ダニーが閃いて新たに「エア」を悟るごとにそれが図鑑に登録されていきます。「エア」の種類は全部で50種類以上!なかなか出ないレアな「エア」もあるのでコンプリートには根気が必要です。
なお、ごく稀に5分間だけ「雨の日」になることがあります。雨が降っている間は雲から得られるポイントが2倍になり一気にレベルアップするチャンス!
さらにポイントが3倍になる激レアな「星の日」もあるらしいのですが、残念ながら私はまだ出会えていません。ときどき出てくる広告を誤タップしそうになるのが少々わずらわしいですが、粘土で作られた3Dイラストを使用した手作り感のあるグラフィックやシュールな設定が独特の世界観を作り上げており、何より最高レベルに達したらダニーはどんな「エア」悟りの境地にたどり着くのかが気になってプレイせずにはおれなくなります。不思議ゲーが好きな人はiOSユーザーは是非プレイしてみて下さい。