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【レポート】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」

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Slush 16」に参加する前に、ちょっとヘルシンキ市内のTech&ゲームに関するスポットを見てみようと大型家電量販店の「Verkkokauppa.com」に行きました。

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
ここは家電以外にも楽器や玩具、日用品、細々としたスマホ周辺機器&アクセサリーなども販売しているほか、郵便局やコンビニ(現地の名称はキオスク)、カフェがテナントとして入っている複合型店舗で、事前に調べたところRovioの看板スマホゲーム「Angry Birds」シリーズの公式グッズショップも入居しているとのこと。日本では販売されていないグッズを一度見てみたいと思い行ってみたのですが……現地に着いてから既に退去したという事実を知りました。市電の切符代ケチってわざわざホテルから歩いて行ったのに!ふざけんなRovio!

しかし、そこで偶然にもこの店舗の4階と5階に興味深い博物館があることを知りました。それは…

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
「Helsinki Computer & Game Console Museum」

「ヘルシンキ コンピューター&ゲームコンソール博物館」なんてゲーマーにとってどストライクな施設です。これは何がなんでも見なければ!

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」

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【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
実際行ってみると、受付や係員らしき人は誰もおらず、エレベーターホールにショウケースや大型展示物を並べているだけという博物館というよりは”展示コーナー”っぽいところでしたが、驚愕したのはその展示ラインナップ。

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例えばこの棚ですが、中をよ〜く見ると…

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セガのメガドライブ

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メガドライブII

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ゲームギア

などなど40代のおっさん&おばさんゲーマーが見たら懐かし過ぎてその場でのたうち回るほどレトロなありとあらゆるコンソール機や携帯ゲーム機が展示されているのです。

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もちろん白&赤の日本版任天堂ファミリーコンピューターもあります。このようにフィンランドでは販売されていなかったコンソール機や携帯ゲーム機も当たり前のようにラインナップされており、これらを集めた人の熱意と執念を感じます。ネットオークションで集めたのでしょうか?それとも中古ゲーム屋巡りをしたのかも?

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
数ある展示品の中でもプレステ2とゲームボーイアドバンスは別格扱いとなっており、敢えてショウケースの中ではなく専用の展示台を使用して触って遊べるように展示されていました。この博物館を作った人にとって、この2つはゲームの歴史を作った名機中の名機なのでしょう。”分かって”ますね。

そうかと思えば「なんだこりゃ?」という”迷機”もしっかり展示されています。例えばこれ↓

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
一瞬「ゲームボーイの色違い?」」と思ってしまいますが、これは台湾のWataraというメーカーがゲームボーイをパクって意識して1992年にリリースした携帯ゲーム機「Supervision」です。対応ソフトのほとんどが台湾と香港で開発されており、ヒット作どころか知名度にすら恵まれず人知れず消えていきました。

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
あまりにも本体がデカ過ぎてショウケースの中で斜めってるうえにキャプションも置けないこいつはオランダのPhilips社が1991年にリリースした「Philips CD-i」。一応日本でも販売されたらしいのですが、90年代当時でビデオデッキ並に大型だったうえに廉価な形式でも約4万円と高価で、とどめにすぐ後にプレステが発売されたため売れ行きは芳しくなかったそうです。

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
初めて見る謎のコンソール機とソフト。ソフトの箱がどう見てもカセットテープの箱なんですが開発国を見てビックリ!なんとフィンランド(SUOMI)です。フィンランドの電機メーカーのSalora社によって1993年にリリースされたコンソール機で、北欧市場のみの展開だったため知名度がなかったらしいですが、そりゃ当たり前です。それにしても今ではコンソール機やPC向け、スマホ/タブレット向けのゲーム開発で知られるフィンランドがハード開発も行っていた時代があったとは驚きでした。

【特集】レトロゲーマー必見!おっさん&おばさんホイホイなヘルシンキのミニ博物館「Helsinki Computer and Game Console Museum」
展示スペースにはモニターも設置されており、昔懐かしい世界中のコンソール機のCMが延々と流れていました。もちろん日本のCMもバッチリ。遠い異国の地で昔懐かしい日本のCM映像を眺めるなんて体験はなかなかできるものではありません。

展示スペースのキャプションによれば、これらのコレクションはAri Tommiskaさんという方が「コモドール64」を手に入れて以降ずっと個人で集め続けてきたのだそうで、現在でもコレクションを増補中なのだとか。博物館の公式サイト内に「欲しいものリスト」があるので、もし持っていて自分ではもういらないという方がいらっしゃったら連絡してあげて下さい。サイトも欲しいものリストもフィンランド語ですがGoogle翻訳を使えばなんとなく分かります。博物館の概要は以下のとおり。

「Helsinki Computer & Game Console Museum」
住所:Verkkokauppa.com内4階・5階, Tyynenmerenkatu 11, Helsinki
入場料:無料
開館時間:
月〜金曜日
9:00~21:00
土曜日
9:00~18:00
日曜日
12:00~18:00

展示スペース自体はとても狭いのですが、展示物が濃過ぎて人によっては余裕で1~2時間経ってしまうかもしれません。見学する際は時間に余裕を持って行って下さい。ちなみに私は思いのほか長居してしまいSlush 16のプレス向けパーティに遅刻しました

大きなサイズの博物館の写真はFacebookページのアルバムに保存してありますので宜しければご覧下さい。

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